今回、トルコ航空でモロッコまで旅をしたので、
行きのトランジット時間を利用して、半日間の早朝イスタンブール観光の機会がありました。
もう20年も前になりますが、
トルコは、新婚旅行で訪れた懐かしい国。
ヨーロッパとアジアを繋ぐイスタンブール、ボスポラス海峡。
傍らにはモスク。
海峡を臨む、この場所にたった瞬間、
突然、なぜだか意味もわからず、感情がグワァーッと込み上げてきて、泣きそうになりました。
な、なんだこれは?
どうも新婚旅行で訪れたときの何かが原因というわけではなさそう。
新婚旅行に悲しい思い出もないし、夫も元気に一緒に暮らしておりますし(笑)。
そして、ボスポラス海峡を後にし、移動のバスでとおりかかったドルマ・バフチェ宮殿。
前回、旅の最終日に訪れてみたら、予定外の休館で中に入れず、
絶対もう一回来て、中を見てみたい!
と思っていた場所。
この宮殿には、世界一大きなシャンデリアがあるなど、それはそれは絢爛豪華な宮殿なのですが、
この宮殿の前を通って、ボスポラス海峡を渡り、旧市街地に向かうまでの間、
魂が震えて、涙があふれそうになるのを必死でこらえていました。
その一帯を過ぎるとその感覚は遠退いて行きました。
本当に不思議な感覚。
きっと私の魂は、ここで生きていたことがある。
この宮殿のお姫様として



まあ、お姫様は願望ですが、立場はともかく、ここは私にとって特別な場所。
そして、今回も通りすぎただけで、宮殿の中に入ることはできず、
20年前と同じく、
絶対また来て、中に入ってみたい!!
との決意を新たにしたのでした。
その時、私の中で、どんな感情や記憶が呼び覚まされるのでしょうか。
二度も、目の前までやってきて、入ることができないなんて、なかなか粋な計らいではないですか?
今回のイスタンブールは、朝早ぎて、すべての観光は、外から眺めるだけだったのですが、
ブルーモスクも、
このとおり、内部が本当に素晴らしくて、
ブルーモスクの内部(ネットより拝借)
アヤソフィアの内部(ネットより拝借)
アヤソフィアに至っては、私が20か国以上旅して、訪れた中でも、1、2位を争うほど、感動した建物なんです。
キリストの大聖堂として建てられたものの、イスラム教のモスクに変えられ、息を飲むような美しいキリストの黄金のモザイク画が、何百年も漆喰の壁に塗り込められていた。
そして今は、トルコの激動の歴史を体現する博物館として、黄金のキリストのモザイク画も、イスラム教のでっかい丸看板も共存し、その姿を私たちに見せてくれている。
このアヤソフィアに足を踏み入れ、この大空間に身をおいた瞬間に、泣きそうなほどの感動を全身で感じました。
それは、この建物が体験した激動の歴史が、旅人に感じさせる感動だと思っていましたが、
もちろん、それもありますが、
同時にその時も、私の中の古い記憶が呼び覚まされ、魂が震えたこともあるのかもしれません。
必ず、またイスタンブールを訪れよう。
そう心に決めた半日間のイスタンブール観光なのでした。