
県外の熊本応援のイベントで歌わないかとお声をかけていただいたことや、心が震えるようなよい歌を聴いたこと、そんなきっかけが私の歌スイッチをしっかり、確実に押しこんでくれました。
昨日、私は地震以後初めて熊本を離れ、福岡にコンサートを聴きにいきました。
手嶌葵のコンサートです。
手嶌葵は、ジブリやドラマの主題歌で知られていますが、洋楽ポップスやジャズ、映画音楽もたくさん歌っています。
それがどれもこれもとってもいいんですが、ほんとにびっくりするくらいシンプルなんです。
ジャズなのに、こんなに終始譜面どおりでいいのか?!みたいなカルチャーショックがあるわけです。
ただただ、一つ一つの音や言葉を
丁寧に、丁寧に、
手嶌葵の美しく息まじりのハスキーボイスで
心を込めて歌っている
ということに尽きるわけなんです
かっこいいアレンジなんかなくたって
というか、むしろシンプルで装飾が少ない方が安心して彼女の声に浸ることができる
で、このような世界観に、強い共感と憧れを感じるのです
長いこと好きで歌を歌っておりますが、
かっこいいアドリブとか
うねるようなグルーヴ感とか
自然なビブラートとか
全然できません(笑)
その他にも、そんなこともできなくて、ライブとかやってるとか?と言われてもおかしくないくらい、歌の超基本的なこともできている自信がありません…
で、今後も日々精進しようと決意をしておりますが、
その精進の前提として、
もう、持ってないものを身につけようとするのはやめて、
すでに持っているものを磨き、研ぎ澄まし、
中途半端なものはむしろ捨ててしまって
私の歌の世界を確立していこうと
静かに決意をしています
私の声で
私の愛する歌を
丁寧に、愛を込めて
愛する皆さんにお届けする
そのために
声を磨き
心を磨き
歌の精度を高め
愛と癒しと安心感
くつろぎとあたたかさ
そんなものを声にのせて
歌っていけたらと
強く思っています