『卑弥呼』でヤフー検索したら、ブランド品の数々が並んでいて驚いた。

ここでは、歴史上の人物の卑弥呼をうんぬんします。あしからず。

 

人気高いです。「歴史上好きな女性ランキング」では、大体1位か2位です。

日本史全体・男性を含めても10位以内に入ってくる。

例えば、2020年高校生に聞いた歴史上の人物好きなランキングでは、

1  織田信長   2 坂本龍馬  3  豊臣秀吉   4 卑弥呼  5  徳川家康

 

歴史街道さん「「歴史に大きな影響を与えた女性ランキング2020」では、

1 北条政子  2 卑弥呼  3 クレオパトラ  4ジャンヌ・ダルク

5 マリーキュリー  6 淀殿  7 紫式部  8 春日局

 

とまあこんな具合。ほっとしたのは、中学・高校の日本史で「ちゃんと教えられていた」ということ。

ややもすれば、卑弥呼は消されるか卑下されるのがオチ。右寄りの方々に多く見られる特徴。

中国に貢いだから。あるいは、のちの天皇家との関係でややこしいから。あるいは、天照大神の正体だから。

「魏志倭人伝」をきちんと教えているそこの先生、あんたはエライ。

思えば、本居宣長からそうだもんね。

本居宣長は国学者の立場から倭人伝を信用せず、卑弥呼は朝廷の名をかたる九州の熊襲の類いと主張した。

どうしてそうなる??中国側が「倭国の女王卑弥呼」と書いているのに、「熊襲の類い」??

古事記・日本書紀でも、天皇家の最高神・アマテラスとして、きちんと描かれているではないか。

 

「卑弥呼がいたから倭の国がまとまった。いなかったら、他国に付け込まれていたかもしれない(20代、男性)など、弥生時代に邪馬台国をはじめとする国々をまとめた女王として、歴史に大きな影響を与えたのは間違いないでしょう」。と締めくくっている歴史街道脇本陣さんもエライ。

私といえば、『好き』を超えて『惚れた』『最愛の』のレベル。もうたまりませーん!!

 

生田魅音著『卑弥呼物語』より