小説『あの青い空と海を』の連載から久々のブログ更新となります。

『あの青い空と海を』は、たくさんの方々に読んで頂きまして、嬉しい限りです。

この二ヶ月間、出版しようと意気込んで参りましたが、

残念ながら実現できず、です。

理由は、お金がないことです。出版社に自費出版(見積り)を依頼すると、

安いところで90万、高いところで270万かかります(300冊)。

一方、自分で推敲とページレイアウトを全部済ませて、印刷所に持っていけば、

30万弱です。「これならいける」と思い、推敲を始めました。

ところが、日本図書コード管理センターにISBNの取得を御願いすると、

個人出版の場合、巻末に自分の住所や電話番号等を書くことが、

義務づけられているとのこと。

「ええーーっ、個人情報をさらさねばならぬの・・・」と電話口で言ったら、

「みんなそうしています」との返事。

さすがに今の時代、個人情報をさらすことは危険が多すぎます。

とりあえず、今後、個人事業として、出版を考えていこうと思っています。

ミニ会社の設立・・・これからノウハウの勉強です。

『ひとり出版社のつくりかた』数冊の本を購入し、読んでいます。

ちなみに、自費出版を考えておられる方にひとつ忠告です。

出版社に高い金払って、本が出来て、喜ぶのも束の間、

まず、流通はありません。

期待するような、本屋さんで自分の本が並ぶということはまずありません。

500冊とか1000冊とか印刷してしまえば、出版社の倉庫に眠っている

だけです。出版不況の折、出版社も売ることより、自費出版で金儲け

しているのが実態です。

 

話はかわって、古代史のこと。

次作『卑弥呼物語』も推敲を終え、挿絵も全て完成致しました!

ただし、内容については、まだ自分で納得できない部分があります。

私は、卑弥呼の居城は高良山(福岡県久留米市)にあったという説をとります。

しかし、吉備や明石、大和、伊勢等との関係がはっきりしません。

私は、魏志倭人伝の30国は、北部九州から瀬戸内、大和や伊勢・登呂に渡る

広範囲であったととらえています。

狗邪韓国は半島南部。そして、狗奴国は、熊本だと。出雲は母の出身地だと。

当時の倭国や狗奴国は、稲作を主体としたムラを形成していたことは間違いない。

環濠集落や高地性集落が築かれ、鏡・剣・勾玉が威信材とされたことも

間違いない。大乱の世なれど、交易も盛んであった。

問題は、記紀との整合性です。

とくに、神武天皇と卑弥呼との関係、台与と崇神天皇との関係・・・

今ひとつ、正しくとらえきれません。

何があったのでしょうか、史実は、どうであったのでしょうか・・・

そもそも記紀に卑弥呼は出てきません。いちおう、アマテラスの正体が

卑弥呼だと考えています。巻向遺跡や巨大古墳の出現はその後の

時代だと。

『卑弥呼物語』ですので、物語として楽しんで頂ければ・・・

その思いだけで書いてきました。

私は自分が熊本人だから、九州説をとるというスタンスではありません。

魏志倭人伝に出てくる卑弥呼の居た場所の記述を読めば、

吉野ヶ里遺跡を差し置いて他の遺跡に卑弥呼の居た場所を設定できなかった

というのが正直なところです。

卑弥呼は、伊都国で産まれ、吉野ヶ里で育ち、女王となってからは高良山に

その居を構えたという説が一番自分で納得できたのです。

ちなみに、吉野ヶ里遺跡から高良山までは車で40分ほどです。

今はコロナ禍で行けませんが、おさまったら、また高良山に行ってみたい。