ヨーロッパで車を運転するという長年の夢をとうとう叶えました✨

 

居住地ローマにて、自動車教習所を探し(Centraleにて見つけた!)去年の4月から通い始めました。

Corso Vittorio Emanueleのメジャーな教習所で、近所に住んでる若者(大体がお金持ちのファミリーの子供たち)で、

オーヴァー40は私だけ。しかも外国人(笑
 

実は、日本で20年前に取得した免許は香港に住んでいるときに更新ができず(僅か1週間の差!)失効となってしまったんです・・・だから、日本の免許証を国際免許に変更して海外で運転するという選択肢もなく、、、だったら現地で取得しちゃおうと思い立ったわけです。

 

まずは、写真のような教習用の本を受付でもらい、各章ごと1時間の授業を受ける仕組みとなっています。全章の授業が終わったら学科試験の予約を取る仕組み。かといって、試験を受けるタイミングは個々人の裁量に任せるスタイルなので、全授業を受けなくても、準備の整った自信のある人は早くて2週間ほどで学科試験を受けることもあります。

 

 

この教科書、、、わざと口語では使わないような難しい言葉で周りくどく書かれているため、本当に本当に最初のうちは理解するのにてこずりました。最初は友達やパートナーに理解できない!と、怒り爆発で喚き散らしてました(笑)

 

 

日本の教科書はもっと端的で、図解式でわかりやすく書いてあった記憶があったので、イタリアの学科って本当に不親切だなあと思いました。

 

あと、この教科書を見ながら、語学についても深い観察をしました。。。

 

イタリア語って長ったらしいから、侵入禁止!とか、直行!とか、行き止まり!止まれ!とかの標識に文字が書けない。

だから、記号や形で表現するのですが、コレが覚えにくい。覚えるために、大学受験勉強並みに毎日ノートに書きまくって暗記しました。

 

一番厄介だったのは、日本には存在しないROTONDO (ヨーロッパでは結構な割合でどこにでもある信号のないロータリー。

ロータリーの中の車に優先順位があるのか、それとも入ってくる車なのか?? 

イタリアでは道路交通法により絶対的に「右から来る車優先Dare la precedenza a Destra」というルールがあります。

従って、右から進んでくる車の車線にSTOPや「前からくる車優先」の標識がない限り、暗黙のルールにてロータリーが使われます。

もちろん、ルールをちゃんと理解している人同士だったら問題ないのですが、どちらかにルールを間違って覚えている人がいた場合、噛み合わないことが起こってしまうのです。。。。

 

<こんなのが学科試験にも出ます。どの順で車が優先されるのか?なんかクイズみたいで楽しいですけどね♪>

 

そういう意味でも、信号が多い日本というのは安全です。

 

田舎の誰もいないような道にもたくさん信号がある気がします。

とっても人間に親切な作りですね。

 

 

<初ドライブはローマ近郊の古代ローマ時代から有名な鰻の産地Anguilara Sabaziaへ>

 

一方イタリアは、道路標識は木の葉っぱで隠れて見えないとか、、経年劣化で字が薄くなり過ぎて見えないとか当たり前で、

とにかくサバイバル能力を全開にする場所です。

あと、応用力を試される場所となるでしょう。

 

特にローマ以南については、運転が荒いので注意が必要です。

横入り当たり前、ウィンカー出さない当たり前ですから、、、本当に気をつけて運転しないといけません。

 

私は夜道、あまりにも暗くて道路標識が見えずに逆走してしまったこともありました!!!!

幸い、大寺には至りませんでしたが、、私だけじゃなく誰にでもあり得ることなんです。

だって、それだけ道路の作りがわかりにくいから。

 

ということで、こちらは間違ったとしても許容範囲というか、、、そういうのがあるんですね。

だから、間違ったからといって誰も目鯨立てない。

 

ああ〜だってそうだよね〜って同情するんですよ。

ある意味楽。

 

というわけで、ある程度アドベンチャー付きで応用力のある方はぜひ、イタリアでも車の運転に臨んでみてくださいね〜!

 

特に、田舎の車窓の景色が美し過ぎて気持ちが上がりますよ。

 

知り合いの日本在住30年のイタリア人は、イタリアの方が運転が楽しいと言っていました。

景色が美しいのと、州を跨ぐと景色がガラッと変わるところとか、、変化が富んでいるからだと。

納得。私もイタリアの州を跨ぐたびに、一気に景色やエネルギーが変わるので電車も車でも旅するのが大好き。

 

この記事を書いていてまた旅に出たいな〜と、いう思いが出てきました。