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岡田実音のスタッフです。

 

嵐の「Happiness」に対してのコラムを紹介します。

『Happiness』がリリースされた2007年は、既にスーパーアイドルだった嵐が、また一つ上のステージへと進んだ特別な年だったのではないでしょうか。

2007年にリリースした『Love so sweet』『We can make it!』『Happiness』の全てがオリコン1位を獲得。東京ドーム初単独公演も、大成功に終わりました。

この時、嵐の5人は24歳から27歳。年齢的にも、若者から大人の男へと変わって行く過渡期だったのでしょう。

Happiness

作詞 Wonderland

作曲 岡田実音

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向かい風の中で 嘆いてるよりも

上手く行く事を想像すれば いつの日か変わる時がくる

夢中で生きてたら 何気ないことで

愛が傷ついて ためらいながら 何度も立ち上がるよ

≪Happiness 歌詞より抜粋≫

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ズバリ「幸せ」という意味のタイトルと、明るくキャッチーなサウンドを持つ『Happiness』は、意外にもせつなさを感じる歌詞で始まります。

それは、10代の頃から様々な経験を経て、大人へと成長しつつある5人の姿が投影されていたからかも知れません。

『Happiness』は応援ソングとして知られていますが、「ファイト」や「頑張ろう」といった直接的な言葉は使われていませんよね。

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思い出の後先を 考えたら 寂しすぎるね

≪Happiness 歌詞より抜粋≫

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このフレーズも、「考えたら 寂しすぎるね」という柔らかい表現で、過去を振り返ってばかりいても何も変わらないよと、教えてくれているような気がします。

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走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう

≪Happiness 歌詞より抜粋≫

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応援ソングでは「夜は必ず明ける」や「新しい明日が訪れる」などの歌詞をよく目にしますが、「明日を迎えに行こう」という歌詞は、珍しいのではないでしょうか。

自分から明日を迎えに行く事、それはきっと、前を向くという事ですよね。

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君だけの声を聞かせてよ ずっとそばにいるよ

≪Happiness 歌詞より抜粋≫

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「君だけの声」とは「その人の個性」という意味ではないでしょうか。その個性を受け止めて、ずっとそばにいるよという嵐の歌声に勇気づけられた人も多いかも知れません。

さりげない言葉で、聴く人の気持ちを自然と前向きにしてくれるこの曲からは、嵐の大人の優しさが伝わって来るようです。

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遠くまで 遠くまで どこまでも続く道

≪Happiness 歌詞より抜粋≫

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人生はよく旅に例えられます。目の前に続く長い道を歩いて行かねばならないのなら、怖がらずに走り出そう、そう嵐は歌っているような気がします。

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止めないで 止めないで 今を動かす気持ち

どんなに小さなつぼみでも 一つだけのHappiness

≪Happiness 歌詞より抜粋≫

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今の自分を前進させる原動力は何かと言えば、“期間限定のスィーツが食べたい”、“週末にあの人に会いたい”、“来年は海外旅行に行くぞ”といった、小さな「幸せ」だと思います。“嵐のコンサートに行く”も、その一つですよね。

小さな幸せのつぼみを繋いで行けば、未来には大きな幸せの花が咲くはずだと歌うこの曲は、「走り出せ 走り出せ」という印象的なサビで、高校野球の応援ソングや運動会の音楽としても人気の曲です。

嵐ファン以外の人でも、サビを聴けば“あっ、知ってる”と思う方が多いのではないでしょうか。

老若男女を問わず「走り出せ」と口ずさめる『Happiness』は、これからもずっと、日本のあちこちで笑顔の花を咲かせ続けるでしょう。

 

by岡倉綾子

音楽、歴史、美術系ライター。

主に80年代から90年代の音楽の魅力を伝えている。

#嵐 #Happiness