次の日から私は後藤さんと一緒に会館に通うことになった。

八王子駅から京王線に乗って調布駅で乗り換え飛田給駅へ。

 

電車内で後藤さんが聞いてきた。

「先輩、就職は決まっているんですか?」

 

「決まっていない。今までどおりバイトを掛け持ちして食いつないでいくつもり。」

 

彼と一緒になることを夢見て就職活動をろくにしてこなかったので当然だ。

 

「…先輩…それなら私と活動していきませんか?」

 

「え?」

 

「今白猫教は職員さんを募集してるそうです。私はまだ大学生なので職員になることはできませんが、先輩は3月で卒業なので大丈夫です。教祖様が関田さんのこと気に入られてました。」

 

まさかまさかのリクルート!

 

この話に乗らないなんてあり得ない!