飛田給駅から10分ほど歩き、幹線道路沿いのビルのの3階に案内された。

 

「先輩ここです!」

 

後輩はドアの取っ手をガチャと回し、私が先に入るよう促した。

 

目の前には学校の教室ぐらいのスペースの部屋。

パイプ椅子が8脚、縦に整然と並べられている。

 

何とシュールな光景!

 

一番前の椅子に白いセーターを着た男性が座っている。

 

私たちの気配を感じたのか男性は静かに立ち上がり静かにふり返った。

 

そして滑舌良く言った。

 

「ようこそ白猫の里へ」