雨と低気圧のせいか、体がだるくて貧血のせいで朝のうち寝込む (*_*)

午後からやや復活


思いたって『マリアの心臓』へ

そう言えば、先月(第三章)も天気悪かったなぁ~



13時半過ぎに大原到着



雨と紅葉の落ち葉
風情が増すなぁ(*´ェ`*)



以下、『マリアの心臓』潜入レポートになります

浅学のため間違いが多々あるかと思われますのであらかじめお詫びしますが、苦情は受け付けません(笑)

またマリアの心臓では人形以外にも素晴らしい絵画や調度品がたくさん展示されていますが、私は全くの門外漢なのであえて書きません

ぜひ実物を見に『マリアの心臓』へ行かれることをおすすめします


マリアの心臓 第一章レポート
マリアの心臓 第二章レポート
マリアの心臓 第三章レポート



例によって記帳と受付を済ませて奥の板張りの部屋へ


ガラスケースの中で眠る、大山レミさんの着物姿の『少女』

大きな猿のひょうきんなぬいぐるみ


そこからぐるりと部屋を囲むようにビスクドールが並ぶ

アーモンド マルセル、スタイナー、ジュモー、ケストナー、スタイナー……

有名どころの工房のアンティークドールが、ガラスケースもなし間近に見れる贅沢さ


特に目を引いたのが、ケストナーとスタイナーの大きめの子たち

どちらも甲乙つけ難い、美人さん

特にスタイナーの子は強い眼力と、侵しがたい気品が滲み出てる


ガラスケースの中の二体のブリュは少し小さめで、赤いドレスと水色のドレスの愛らしい子たち

寄り添う姿は姉妹のように見える

もう行き先のお家が決まっているようだが、二体一緒だといいなと思った


ブリュのリプロは西崎富久子さん


しずくの垂れたような曲線を描く木製の巨大なコレクションボードの中には、前回と同じく時代や国、ジャンルを越えた様々なものが集められている

その横には前回もいた三浦悦子さんの革のボディに黒髪の少女


その隣のケースの中には、与勇輝さんの少女とその足元にあぐらを組んで座る妖精


マリアの聖像と並んで、頭からすっぽりベールを被った手足のない中川多理さんの『マリア』


その横には四谷シモンさんの大きな裸体の少女が納められたケース

ケースの上には、三浦悦子さんのバイオリンの子とうさぎの子が乗っかっていた


その前には前回からいるシモンさんの『べべドール』が三体

べべたちの足元には色あせたかたつむりのオブジェ



板張りの部屋に隣接し、1段下がった左の小部屋の入口の左右に、天野可淡さんの『シルヴィア』と三浦悦子さんのお口にチャックの子


佐吉さんによると三浦さんのこのお口にチャックの子はシリーズ物で、『見ざる言わざる聞かざる』的なイメージのものだとか

このお口にチャックの子はもちろん『言わざる』の子


小部屋の主?は第一章からずっと睨みを効かせている大きな虎


今回この小部屋は木村龍さんのミニ個展のよう


右側には、艶かしい少女の首が木製のカラクリ装置のようなものの上に据えられた『蔵の中』

左側には、乱れた長い髪が頬に落ちかかり恍惚の表情と未成熟な体がアンビバレンツな『幽霊少女』

中央奥には、天使のような翼を持ち、空洞のボディの中には十字架に貼り付けられた小さな裸体のヒトガタが見える『受胎告知』


どの人形も少女の形を持ちながら、熟れきった妖しい艶めかしさがあるように感じる



板張りの部屋の奥の一段上がった畳の部屋


壁沿いに、いちまさんや舌を出した浄瑠璃人形、大正時代の抱き人形に操り人形

ガラスドームの中で花に囲まれて眠る、中川多理さんの上半身だけの少女


もう一方の壁沿いには、サクラビスクや大正時代の抱き人形


その隣に天野可淡さんの『少女アリス』
110~120cmくらいの少し大きめの子

薄い茶色のベルベットのワンピースを着た、青白い色味の少ない子


その隣には永徳斎の抱き人形

江戸時代の御所人形



畳の部屋に繋がる右の小部屋の正面奥には、木製の重厚なボード


ミニチュア(1/6くらい?)の鏡台や箪笥

真ん中には野崎芳寿さんの市松『恋月姫』

右側には、永徳斎の三折市松

左側には軍国少年兵の人形が三体

ボードの下にもいちまさんが並び、ルネコレクションの『福松ちゃん』もいた


部屋の壁に寄せて置かれていた、4オクターブくらいしかない小さなオルガン(ピアノ?)

今回この小部屋は、小さな子のための保育場所なのかもしれない



畳の部屋の正面突き当たりの絨毯が敷かれた小部屋を入ってすぐ、野崎芳寿さんの女の子が二人で椅子に腰掛けていた


その横の長椅子には昭和中期のいちまさんが五人

やっぱりだいぶ顔が今風の可愛い感じの顔になってる

左側の壁に沿って、明治時代の天狗屋久吉さんの人形浄瑠璃の頭

その奥に大正時代のいちまさん


右側の壁際には、気品のある深窓のお姫様のような大きな少女のいちまさんが、左右にお供の大正時代の抱き人形を従えてる


その奥にはピンクと水色のドレスを着た、おしゃれなレンチドールが二体ガラスケースに収まってる


正面には長椅子が三つ

大正時代のいちまさんが肩を並べてずらりと腰掛けていた


その長椅子の向こうの白いコレクションケースの中には私の垂涎の的、サクラビスクのコレクションが……

もっと近くで見たい!

私も持っているけど、私のは言わば廉価版

ここにあるような、箱も人形も当時のままの素晴らしいコンディションのものはなかなかないと思う

そもそもサクラビスクは海外輸出用に作られたものなので、日本国内での流通はあまりなかったはず(たぶん…)

コレクションの中に、 私が海外から個人輸入したのと同じ子がいてちょっと嬉しかった


コレクションケースの中には他にも文化人形を集めたケース、キューピーが集めたケースもあった

ケースの上には、サンタクロースやのらくろ、少年少女の人形がカオスな世界を作っていた



畳の部屋の左側の続き部屋には、壁際にずらりと着物が吊るされている


前回も圧巻だった、部屋の大部分を占める赤い寝床

仰向けに裸身を投げ出し宙に視線を漂わせる等身大の少女は、天野可淡さん作




枕元の衝立には鳳凰柄の赤い振袖


少女が、頭と足の位置を逆転して横たわっているのにも何か意味があるのだろうか?

足先に転がる高枕と古色を帯びた天冠

頭のある方には、二台の行灯


艶のある赤い敷布の上に乱れた黒髪が散らばり、裸身を絡めとり呑み込むようにのたうつ赤と金襴の触手のような様々な太さの紐

この可淡ドールを取り巻く寝所は、京都在住のキルト作家の染谷みち子さんのもので舞台美術も手がけている方らしい

このディスプレイには『嫉妬』と名付けられていた



次の部屋に続く入口には、永徳斎の三つ折れの婦人の人形と、佐吉さんのお供をする白装束の寄り添う二体のいちまさん



長いのでいったん区切ります
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