こんにちは青い鳥
八戸市のかわいいアロマ ひつじやです羊

 

 

アロマのとびら第37話「正岡子規の橙バスボム」
夜の部1/13(金)、休の部1/14(土)に開催いたしました。
ご参加のみなさま、まことにありがとうございましたありがとう


誰もが一度は聴いたことのある俳句

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺

で有名な正岡子規は大変な果物好き。

雑誌「ホトトギス」にも「くだもの」という随筆を寄せ

「大きな梨ならば六つか七つ、樽柿なら七つか八つ、

蜜柑ならば十五か二十位食うのが常であった」と自ら書き残しています。

 

(この『くだもの』、とっても面白いエッセイです。

『植物学の上より見たるくだものでもなく、

産物学の上より見たるくだものでもなく』
子規自身の目から見た

くだものの字義くだものと気候くだものと色くだものと香

などが、みずみずしくそれでいてフラットに綴られています。

パブリックドメインになっているので、ぜひ読んでみてください)

 

 

さて、くだものの中でも特に

病床に伏してから子規が好んだのは柑橘類。

橙や柚子の「香ばしい涼しい匂い」が、

「熱のある故」に心地よく感じたのだそうです。

 

う~~…ん?

う~ん、そっか…

わたしはどっちかっていうと、あったかい香りな気がするんですよ、橙。

 

 

ところが!

 

講座中、参加者さまと一緒に、

「熱がある気分になって」橙の香りを味わい直してみたんです。

 

そしたら!

 

ひつじや含む全員が「あれ?涼しいじゃん…」と。

 

 

なんだろう。

 

熱があるときに水気の多いもの、

それこそ柑橘や桃缶やゼリーや、

そんなのを口に含んだときの気持ちが思い出された。

 

香りの体験は記憶と深く関わっている、というのを、

実感させられました。

 

それでいて橙の香りは、

血行を促してくれる成分とともに、

心を安定させるような成分も含んでいるから、

 

一月の降り積もる雪の中を歩いてきたときの橙はあったかい、

外に出られずに熱にうなされているときの橙は涼しい、

ときによって強く感じる成分が違う、ってのもあるかもしれない。

 


子規が亡くなる前年に、新聞に毎日連載していた「墨汁一滴」にも
橙は登場します。

「墨汁一滴」の第一回目は1901年1月16日。
日にちで言うとまさにいまごろ。

その第一回に描かれたのは、
病中の枕元にあしらわれた、ささやかな正月飾りの風景でした。

 

 

 

病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり、その上に寒暖計を置けり。

その寒暖計に小き輪飾をくくりつけたるは病中いささか新年をことほぐの心ながら

歯朶の枝の左右にひろごりたるさまもいとめでたし。

その下に橙を置き橙に並びてそれと同じ大きさほどの地球儀を据ゑたり。

 

温度計にしめ縄を飾って、橙と、同じ大きさの地球儀を並べて。

1901年、20世紀の幕開け。

この世紀が終わるころには、

地球儀の形はどんなふうになっているだろうと空想する子規。

 

けれどその様子は、

もうすぐ自分の命が終わると分かっている人が書いたとは思えないほど、

さばさばしていて、tooセンチメンタルじゃなくて、

すがすがしい、それこそすずしい、文章です。

 

読み手の私たちにはただ、そのささやかな蓬莱飾りが見えます。

熱を冷ますような橙の香りも漂ってくるようで、

その橙は、新世紀の地球に昇る日の出のようにも見えてくる。

 

 

作ったのは、地球儀みたいなまんまるいバスボム。


正岡子規が大好きだった野球のボールも重なります。

 

 

 

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明日1/16(月)

(↑奇しくも墨汁一滴の第一回掲載日なのでした)は、

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●アロマテラピーとは、精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法です。
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(公益社団法人日本アロマ環境協会の定義より)
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アロマテラピーは、病気の治療を目的とした医療行為ではありません。