カナダの家探し
その後…。



カナダでの家探し、
甘くみてた。




18年前の単身ワーホリ
(間借りやルームシェア)と違い、
今回は自分が契約者として
1世帯分のマンションや
家を借りるのだ。



カナダ人が物件探しに使うという
サイトから、直接オーナーに
コンタクトを取るも、
そもそも返信がない。



カナダ在住の
日本人エージェントの方を見つけ
コンタクトを取ってみたが、
契約に至る可能性がかなり低く
依頼代をお支払いいただくだけに
なるかもしれないと、
やんわり断られる。



賃貸物件は今、現地カナディアンに
とってすら、争奪戦のようだ。



いよいよ出国まで3週間を切り、
家が決まらず荷物も決まらない状態が
精神的につらくなってきた。



7月15日。
さて。
最後の切り札だ✨
お友達に紹介してもらっていた
日本人の不動産屋さんに依頼しよう。



なんで初めから依頼しなかったのか?



と、今なら思う。
(自分でチャレンジしてみたかったんだ)
その女性不動産屋さんの頼もしいこと‼︎
日本人だというだけで、私を信用し、
オーナーに力強く交渉し続けてくれる。



すぐに内覧まで至ること1件目。
こちらは少し学校から遠く、
半日だけ保留でオーナーに待ってもらい、
翌日2件目の内覧へ。



こういった現地マンション内覧時には
不動産屋さんがLINEを接続し、
実際の部屋の様子から
オーナーへの顔合わせまでしてくださる。



2件目は学校からも遠すぎず
のどかなエリアのコンドミニアム。
青い空が360°に広がっている。




ここだ。



ここしかない。
(時間もない。)



オーナー夫妻
「彼女はカナディアンじゃないんだな」
と言っている。
カナダでの収入がない外国人を
自分のテナントとして入れるのは、
オーナーにとっては当然リスクが高い。



不動産屋さんは、オーナーを
全力で説得してくれている。
「私は資格のある不動産屋で
彼女の資金も確認しています。
お子さんの入学許可証、
パスポート、全て確認しています。
日本人である彼女は部屋も
綺麗に大切に使うはずです。」



オーナー夫妻、
「まだこの後にも内覧に来る人がいるから。
明日の夕方くらいにはまた返事をするから」
と、書類に目を落としたまま言っている。



ああ、ここに決めたかったなぁ。と
諦めの気持ちが湧いてくる。



不動産屋さんは、
さらに力強く説得してくれている。
「今日の夜には決めて下さい。
彼女はもう、2週間後には
子ども達を連れカナダにやって来ます。
滞在先を決めなくてはいけないんです」



オーナー夫妻
「わかった。わかった。
まだ他の候補者も見て、夫婦で相談して
決めるから。今夜中に結論を出すように
するから。もう次の人が来るから。」



私は諦めの気持ちを感じながら、最後に
LINE越しにオーナーにお礼を述べた。
"Thank you very much for your time!"



その時に、オーナー夫妻が
「あんた、えらく英語が上手だね。
どうやって日本にいて
そんな英語を身につけた?」と
興味を示してくれた。



「私は英語講師なんです。
日本ではずっと教育者です。」



そして、不動産屋さんのLINE通話と共に
部屋を後にし、マンションロビーや
外観、周りの景色を見せてもらっていた。



その後、
おもいがけないミラクルが‼︎
(後半につづく)