7/25(火)🌤️→☔️→🌤️
リューベック→シュレースヴィヒ→ズュルト→リューベック
ズュルトはドイツで最北に位置する、4番目に大きな島です。40キロに渡るビーチリゾートで知られています。
ドイツ鉄道のシュレースヴィヒ・ホルシュタイン(州)の青い車両に乗って、ズュルト島の終着駅ヴェスターランドに到着しました。
駅前の観光案内所で相談して「アザラシ」のクルージングチケットを購入しました。
路線バスで最北の町リストへ40分、
藁葺き屋根の店舗や
「アザラシ」最終便16:00の船に乗りました。
(See海+Hunde犬(複数)=Seehundeアザラシ)
小舟で乗客15人くらい、船員2人でした。
海の上は景色が変わらないので、船員のおじいちゃんが「向こうに見えるのはデンマークで」とかいろいろ説明してくれました。
30分以上過ぎて同じ景色に飽きた頃、もう一人の船員さんが交代して、海の生き物を紹介してくれました。
エビ、カニ、ヤドカリ、ヒトデ、海藻。
10センチくらいの細長い小魚をつまんで、「これはナーデルフィッシュ(針の魚)という名前で口が小さいんだよ」などと説明した後、海に返していました。
アザラシは全然いません。小舟が激しく揺れるので、波しぶきがかかります。
1時間ほど経って私は
「自然のアザラシはいつも同じ場所にいるとは限らないから今日はいないんだ。もう早く帰りたい…」と思ったそのとき、
「ゼーフンデ!」
と叫ぶ船員さん。
いました!30頭くらいの群れで泳いでいます。100メートル以上は離れているので遠くて小さいですが、なんとか見えました。
「チュッシー(バイバイ)フンデ!」
かわいい声で、2才くらいの女の子が
手を振っていました。
あっという間に見えなくなりました。
私は激しく揺れる小舟で波しぶきに濡れ、強風に髪を掻き乱されながらも満足感を味わっていました。
すると彼方から、ドクロの旗を掲げた海賊船が近づいて来ました。
ジャック・スパロウかキャプテンクックか、彼が何か号令をかけ、耳をつんざく発射音で大砲が撃たれました。
小さい海賊たちは歓声をあげながら飛び跳ねて、大喜びしていました。
その後、港に近くなった頃に船員さんが岩ガキを剥いて、4〜5人の乗客に振る舞っていました。以前、私は岩ガキの食中毒で救急搬送の経験があるので遠慮しました…
そうして90分のクルージングが終わり、
無事に船着場に戻れました。
「ゴッシュズュルト」は気軽なシーフードレストランで、大きな街ではよく見かけるチェーン店です。
「モイン!」
リューベック、ハンブルグ、この辺もそうですが、ドイツ北部での挨拶に慣れない私は、なんとなく照れ臭さを感じながら.、笑顔でモイン!と返しました。
マチェスという若いニシンのフィッシュサンドを買いました。塩味がちょうど良くて、とろける旨さにちょっと感動、美味しかったです。
帰り道はズュルト島最北のリストから、またバスに乗ってヴェスターランドで電車に乗り換えました。
フーズム→キールと乗り換えて、片道4時間かけてリューベックに戻る途中、
レンツブルクの鉄道橋を渡りました。
欧州一大きな鉄道橋です。キール運河の水位から42mの高さ。鋼製高架橋の長さは2486mで、構造物の全長は7.5kmです。