今日は主人の検査日でした。
11月の検査で問題はなかったのですが、
きっちり5年過ぎた状態を見ておきたかったので、先生に無理をいって今回の検査をしていただきました。

一応、今日で最後になるはず!ですが、
いつまで経っても慣れないですね、
検査の1週間ぐらい前から始まり結果を聞くまで続くあの憂鬱感や緊張感。。。
本当に嫌な時間です。

今日は主人、私、次女の3人で病院に行きました。
私は約4年ぶりに付き添いました。
CTや診察を待っている間、5年前のあの日がフラッシュバックされてきて涙が止まらなくなりました。
あの頃の私には、今の自分の姿を想像できていなかったはずです。
5年生存率10数パーセントと言われたあの頃の私たちに5年後は100年先のように思えていたのですから。


診察室に入り、先生から、

5年半何も起きませんでした。これで卒業です。

と言われました。

私は

先生のお陰です。本当にありがとうございました。

とお礼を言いました。

4歳の次女は恥ずかしくて私の後ろに隠れながらも

パパをたすけてくれてありがとうございました。

と言いました。

主人は

今、楽しく生きています。本当にありがとうございました。

と言いました。

そしたら先生が

5年前にも言ったでしょ、こんなふうになることもあるって

と笑われていました。

確かに思い起こせば、
こんなふうになることもある、ただし何人かの方ですが。
と言われていました。


そして最後に先生が、

また何かあれば来てくださいね

と言われたので、

私は

もう先生にお会いしたくありませんから笑!

と言って診察室を出ました。




主治医の先生には本当に感謝しています。
ステージ4だった主人が今日まで再発なく元気に過ごせたことは、前にも書きましたが全て運が良かったからです。
その最初の運は主治医の先生にお会いできたことだと思います。そのおかげで手術が成功しました。そしてそこから全てが運良く進んでいき、今日を迎えることができました。

私たち家族は一生分の運を使い果たしたかもしれません。でもいいんです、命さえあれば、あとは自分たちが何とかする人生で充分幸せなんですから。もう運がなくても幸せに生きていく自信があります!!

がんになって、良いことなんて一つもありませんでした。
でも今日、私たちはがんで苦しんでいる方たちの「希望」になれたのではないかと思います。だとすれば本当に良かったと思います。

5年前、がんの告知を受けた時、インターネットで検索しては、絶望のような情報ばかりに目の前が真っ暗になりました。
その頃の私たちと同じような方が1人でも私のブログに引っかかってくださり、希望を持っていただけるなら、私たちは本当に幸せです。

それだけが、私たちががん患者と患者家族になった使命だったのかもしれません。

ステージ4のがんでも5年間再発なく元気に過ごせています。
私たちも絶望をあじわい、たくさん涙を流し、苦しみました。それでも真っ暗な世界に少しずつ光が差し込み、明るく輝く世界に取り戻していきました。だからみなさんも諦めずに頑張ってください。みなさんにも明るく輝いた世界が戻ってくるようお祈りしています。


そして最後に5年半の闘病を乗り越えた主人とそれを支えた自分自身に、拍手を贈りたいと思います。

The end


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病院からの帰り道にて