3Dプリンターって知ってる?

立体物をプリントする技術で、
海外ではどんどん普及されているらしくて、
最近、日本でも出回ってきたみたいなの。



そして早くもつい先日には、
銃をプリントして、
逮捕される事件まで起きた。

開発者側も危惧していたらしいけど、
あまりにも早すぎた。


私は今まで3Dプリンターなんてものがあることすら知らなくて、
この事件と同時にその存在を知った。

しかも犯人はネットで購入したらしく、
その価格は6万円だったんだって。
この安さなら日本でもすぐに普及して凶器を隠し持つ人が増えてしまう。

そう思うと街に出るのも恐くなる。


既に他人事ではなくなってしまっているし、きっとまた何か起こるんだと思う。


とは言え、
3Dプリンター自体はすごく画期的だ。


今まで人が長時間かけていた作業を、
短時間で簡単に量産出来る。

単純にすごい技術だよね。

ただ、それによって、
不必要。とされてしまう人が出てきてしまうのも事実で。


別に今回だけが悲劇ではない。

今までもそれを繰り返し、
今日の世界がある。



だからこれも多分仕方のないこと。

こんなことを言ってしまうのは、
直接的に影響を受けてしまう人たちにとって、不快なのかもしれない。

確かに今の私に直接的な影響もなければ、所詮他人事としか見ていないんだと思う。

そんな私がこのことについて、とやかく言っても説得力はない。

だからそれっぽいことなんて何も言えないけど、この技術を知って、少し寂しいと思ったんだ。


正確で寸分の狂いもないものは、確かにすごくて安心なのも分かる。

でも、
信頼している人が作ったものだって、
たとえ精密さにおいては機械に負けたとしても、自分にとっては安心できるものじゃない。


正直、私は料理が苦手だし、
仮にレトルト食品の方が美味しかったとしても、
大事な人には自分の作った料理を食べて、「美味しい」と言ってもらいたいし、できることならその料理で彼を安心させてあげたい。


この技術の普及などによって、
そういった人と人との信頼関係がどんどん薄れていって、
それが火薬でみんな人間不信になっていく。

一人ひとり順番に必要とされなくなる。

そんな縮図が出来ていく様な気がする。




これだって今に始まったことではないけど、これ以上はもう嫌だ。

人が機械を作ったのに、
人が機械に踊らされている気がして、
知らぬ間に人が機械に似てきている様な感覚がする。

もっと言えば、
今では人が機械に追いつこうとしているぐらいに思える。


このままいけば、
そのうち私も、不必要。とされる日が来るんだろう。






これからもどんどん加速していくこの世界で、
人としてどう生き延びていけばいい?