今、世の中は脱出ゲームブームらしいです。
しかも、体験型の脱出ゲーム。

会場はまちまちで東京ドームとかでもやってるみたい。

内容は、何人かのチームを組んで、用意された問題・謎解きをしていって、脱出をする。って感じらしい。


なんだか別にわざわざ出かけてやる様なことではないような気もするけど、人気らしいよ。

きっと目新しいから注目されているだけだ、
って単純に思ってたけど、なんだか違うみたい。



‘チーム制’が人気のカギを握っているんだって。


言われてみれば確かに、
何人かで一緒に一つのものに向かうのって楽しいよね。

そうしているとあれこれ自分の悩み事を考える暇も潰せて気分も晴れるし、そこから生まれる恋だってあるかもしれないし。

実際、
この体験型脱出ゲームがきっかけで仲良くなってできたカップルも多いんだって。

それを知ったら急に参加してみたくなってきたw



でもいつもね、時間が経つと、
こうゆう考えがバカバカしく思えて恥ずかしくなる。
もしかしたら掴めるかもしれないチャンスを、逃してしまっている感じはしてるけど。
そこまで積極的になれないんだよね。
それで、後悔とまでは言わないけど、後から、あーあ。って事はよくある。笑



わかってはいるんだけど、素直になりきれないのです。

昔は嫌でも至る所で不特定多数の人たちと同じ空間にいることが当たり前の環境にいられて、
気付かない内に恋をして、
失ったとしても、また別の誰かにドキドキしてて。

よくよく思い返してみれば、
学生の頃はすごくよかった。って、つくづく思う。



今になって、
放課後、学校のチャイムの音が懐かしくてまた聞いてみたくなったり、
苦痛にしか思えなかった通学路の途中にある公園が、
当時の私にとってはお気に入りの場所で、そこでの思い出を知らず知らず思い返していたり、
嫌なことも多かったはずなのに、キラキラした思い出が蘇ってくる。


でも自分でみじめな気がするから、
「これが甘酸っぱい青春か!?」って、茶化して現実に帰る。

現実は、
今は、
彼が欲しくても恋ができない。
出会いだってほぼ無い。

大人になればなる程に、
行動の自由が出来るけど、
選択の自由が無くなっていくことに、なんで子供の頃、気付かなかったんだろ。


昔は大人になればなる程、
自分のしたいように出来る。って思ってた。

それが実際、大人になってみたら案外違ったりする。
嫌なものをその場で避けていくことも出来るから自由と言えば自由だけど。

なんだか子供の頃に夢見ていたはずの世界がどんどん小さくなって、すべてが寂しく思えてしまうんだよ。



私は音楽をやってて安定した生活なんて送れてないから尚更、縁とは程遠い。

だから正直、
全部音楽のせいにしてしまいたくなることもあるけど、
音楽をやっていたからまだ救われたことも多いし、
音楽が好きだから、やっぱり音楽のせいにはできない。


だから頑張らなくちゃ。





今、音楽を失ったら、ホントに明日が寂しすぎる。


だから頑張らなくちゃいけないの。



私もいつか報われたい。








明日もどうにか生き延びよう。