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この記事では、『十四代』がなぜあんなに高いのか、その理由について情報を集めてまとめました。

 

 

 

山形県村山市の高木酒造が造る日本酒 十四代(じゅうよんだい)
フルーティで飲みやすい味わいが特徴で、日本酒ファンの間では『幻の一本』として長年語り継がれてきた銘柄です。

 

飲食店のメニューで名前を見つけて注文しようとしたら、想定外の金額に思わず固まってしまった…そんな経験をした方もいるのではないでしょうか。

あるいは贈り物にしようとネットで調べてみたら、あまりの値段に『えっ、日本酒でこんな価格になるの?』と驚いて、思わず理由を調べてしまった、なんてことも。

 

結論からお伝えすると、十四代の値段が高い理由は大きく3つあります。

  1. 素材と製法への妥協ゼロの品質
  2. 一般には流通しない独特の卸し方
  3. それを上回る圧倒的な需要の多さ

 

この3つが重なり合った結果が、あの値段につながっているんです。
この記事では、十四代がなぜあんなにも高いのか、日本酒に詳しくない方でもわかるよう、順番に丁寧に説明していきます。

 

 

 

 

 

 

 

十四代が日本酒の常識を変えた、その実力とは

 

まず、十四代がなぜこれほど熱狂的に支持されているのかを知っておくと、高い理由がより腑に落ちやすくなります。

値段の話をする前に、まずはこの銘柄が持つ実力の話から始めさせてください。

 

淡麗辛口全盛の時代に登場したフルーティな革命児

1990年代、日本の日本酒業界には一つの『常識』がありました。
『日本酒は淡麗辛口こそ美味い』というものです。
淡麗辛口(たんれいからくち)とは、すっきりと軽くて後味にクセが少ないスタイルのこと。当時はこれが旨さの基準とされていました。

 

そんな時代の1994年、25歳の若き跡取り息子・高木顕統(たかぎ あきつな)氏が、蔵元杜氏(くらもととうじ)として十四代を醸造します。

 

杜氏(とうじ)とは、日本酒の醸造を取り仕切る職人のことで、通常は経験を積んだ熟練者が担う役割です。蔵の経営側にいる若い蔵元が自ら杜氏を務めることは『異例中の異例』として、当時の業界を驚かせました。

 

さらに衝撃を与えたのが、その味わいでした。
果実のような香りが広がるフルーティさと、豊かなコクが共存する『芳醇旨口(ほうじゅんうまくち)』と呼ばれるスタイル。

淡麗辛口が当たり前だった時代に、真逆のアプローチで挑んだこの一本は、飲んだ人の多くを虜にし、たちまち絶賛の声が広まっていきました。

 

今日のフルーティ日本酒ブームの火付け役

十四代が登場するまで、『日本酒は苦手』という方の多くは、辛口特有のクセや匂いが合わないという理由を挙げていました。

ところが十四代のフルーティな味わいは、そういった方々にもすんなりと受け入れられ、日本酒を飲んだことがなかった層にも一気に支持が広がりました。

 

今では多くの蔵で当たり前のように造られている「フルーティ系日本酒」というジャンル自体、十四代が切り開いたものだと言っても過言ではありません。

実力と評判が先行して広まり続けた結果、『手に入らない=価値が高い』という希少銘柄としての地位が、揺るぎないものになっていったんです。

 

 

 

 

 

 

 

18年かけて開発した酒米が証明する、妥協ゼロの品質

 

高い理由のひとつ目は、原料の酒米(さかまい)から妥協しないという、他の蔵ではなかなか真似できないこだわりにあります。

酒米とは、日本酒を造るために品種改良された専用のお米のこと。
食べるためのお米とは別に、日本酒造りに特化した品種が存在しています。

 

14代目が18年の歳月をかけて作り上げた3品種

高木酒造の14代目当主は、自分たちが理想とする酒造りに合った酒米を自ら育てることを決意しました。そこからなんと18年という長い年月をかけて、

  • 「酒未来(さけみらい)」
  • 「龍の落とし子(たつのおとしご)」
  • 「羽州誉(うしゅうほまれ)」

という3品種を独自に開発しています。

 

なかでも「酒未来」は、その品質の高さが高木酒造だけに留まらず広く認められており、「而今(じこん)」「東洋美人」といった全国的に知られる人気銘柄でも使われているほどです。

一方、「龍の落とし子」は現在のところ十四代と朝日鷹(あさひたか)の一部にしか使われていない、いわば完全なオリジナル品種。他では手に入らない素材を使っているという点でも、十四代は唯一無二の存在と言えます。

 

18年という時間をかけて素材から作り上げるこだわりは、そうそう真似できるものではありません。品質の土台が他の銘柄とは根本から違うのです。

 

職人による少量・手作業醸造

高木酒造は、機械に頼った量産ラインをとらず、職人の手で丁寧に醸造するスタイルを一貫して守っています。

手をかけた分だけ時間もかかり、一度に造れる本数には物理的な上限があります。
需要がどれだけ高まっても、蔵の規模を超えた増産はそもそも難しい構造なんです。

 

1615年(元和元年)の創業から400年以上。
その長い歴史の中で積み上げてきた技術と醸造哲学が、一本一本に宿っています。
「大量に造れないから希少」というより、「品質を守るために少量しか造らない」という姿勢こそが、十四代の価値を支える根幹になっています。

 

 

 

 

 

 

十四代は一般には出回らない流通の仕組み

 

品質の高さだけでは、ここまでの値段にはなりません。
実は流通の仕組みも、高い値段が形成される大きな要因になっています。

十四代がどんな経路で販売されているのかを知ると、なぜ普通には買えないのかがよくわかります。

 

特約店のみへの卸・公式情報ゼロ

十四代は、特約店(とくやくてん)と呼ばれる蔵と契約を結んだ限られた酒販店にしか卸していません。スーパーや街の酒屋、ネット通販の大手サイトには基本的に流通しない仕組みです。

 

さらに驚くのが、高木酒造は公式ホームページを持っていないということ。
『どこの店が特約店なのか』を公式ルートで調べる手段がなく、情報収集はSNSや口コミが頼りになります。

入荷情報も同じで、知人から聞いた、SNSで見かけた、といった形でしか広まりません。情報が出回りにくいこと自体が、希少感をさらに高めている面もあります。

 

特約店でも簡単には買えない現実

では、特約店を見つけてお店に行けばすんなり買えるのかというと、それも簡単ではありません。

多くの特約店では、在庫が入ったタイミングで抽選販売を実施しており、運良く当選した人だけが定価で購入できる、という形式が一般的です。

 

なかにはお店との継続的なお付き合いが前提になっているところもあり、他のお酒を定期的に購入して実績を積んでいるお客さんを優先する仕組みを取っている場合があります。

初めて来店した方では抽選にすら参加できないケースも珍しくありません。
さらに、『問い合わせ自体をお断り』というスタンスの特約店も実際に存在します。

お酒一本を買うためにここまでハードルが高いのは、日本酒の中でも十四代くらいのものでしょう。

 

 

 

 

 

十四代は需要が供給をはるかに上回り続けている

 

これだけ入手が難しい状況が続けば、市場での値段が定価を大きく上回るのも当然の話です。

品質と流通の問題に加えて、もうひとつ大きな要因があります。それが需要の大きさです。

 

国内外で高まる一方の人気

日本国内での根強い人気はもちろんですが、近年は海外での日本酒人気も急速に伸びており、外国のバイヤーや愛好家からも十四代への関心が集まっています。

造れる本数は変わらないのに、欲しい人の数は国内外を問わず増え続けているのが現状です。

 

また、『飲みたいから買う』という純粋な愛好家に加えて、『希少な日本酒を資産として保有したい』という投資・コレクション目的での購入者も増えてきています。

消費されない分の在庫が市場に回ることで、価格をさらに押し上げる構図になっています。需要と供給のバランスが崩れたまま慢性化しているため、この状況が自然に解消される見込みは今のところ立っていません。

 

定価と市場価格の大きなギャップ

特約店での抽選で運よく購入できれば定価で手に入ります。
しかし実際には、そうした購入ができなかった方や転売を目的とした購入者の手を経て、市場では定価を大きく超えた金額で流通しているものが多く存在します。

 

十四代は銘柄によってもランクの差があり、より上位のラインナップになるほど、このギャップはさらに広がる傾向にあります。品質・流通・需要という3つの要素が重なることで、この価格差は今後も続いていくと考えられています。

 

それでも定価で手に入れたいなら、現実的な方法はこれ

『高い理由はわかった。でも、できれば定価で手に入れたい』というのが正直なところですよね。
現実的な方法をいくつかご紹介します。

 

  • 特約店での抽選販売に参加する(お店と長くお付き合いし、常連になるのが近道)
  • オンラインの抽選販売をチェックする(SNSなどの告知をこまめに確認)
  • 取り扱いのある飲食店で飲む(一杯から楽しめるため、最も現実的)

 

『定価で購入する』にこだわらず、とにかく飲んでみたいという方には、十四代を扱う居酒屋や日本酒バーを探して飲みに行くのが最も手軽で現実的な選択肢です。

グラス一杯から楽しめる場合も多いので、まずはその味わいを体験してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

十四代は価格に見合う実力がある。
まずは特約店の抽選に挑戦してみよう

 

十四代の値段が高い理由を3つに整理しました。

  • 18年かけて開発した酒米と職人による手仕事という「品質」
  • 特約店にしか卸さない「流通の仕組み」
  • そして造れる量を大きく超える「需要の多さ」

この3つが重なり合うことで、あの値段が生まれています。

 

どれかひとつでも欠けていれば、ここまでの価格にはなっていなかったでしょう。
逆に言えば、あの値段には確かな理由があります。1994年に業界の常識を覆した実力が、30年以上たった今もなお色褪せていない証拠でもあります。

 

定価で手に入れたいなら、まずは近くの特約店を探してそのお店と付き合い始めるのが第一歩です。すぐには買えなくても、焦らず常連としての実績を積んでいくのが現実的なルートです。

 

『まずは一度飲んでみたい』という方は、取り扱いのある飲食店を探してみるのも大いにありです。