(学校、行きたくない…)
次の日、私はずっと考え込んでいた。ジュンのファンクラブに目を付けられて、いじめられる事になってしまったのだ。だから、あの教室には、入りたくないのだ。

(でもやっぱり、いかないとアユミたちが心配するよね…)

気が進まないながらも学校に行く事にした。教室に入ると、アユミたちが迎えてくれた。

「みーおー!!遅いよぉ」

「あ…うん、ごめんね、」

アユミと、話している間、ずっとファンクラブたちが私を睨んでいた。ゆっくり話せそうもなく、席へつくと、ジュンがひょこっと顔をのぞかせ、

「ミオ~宿題やってきたー?」

と言い、私のノートをさっと奪う。

「あっコラー!返しなさーい!」

そんなやり取りが、周りからは、仲のいいカップルに見えたのか、

「ヒューラブラブ~」 「アツイゼーおふたりさーん」

と言う冷やかしの声があがった。ジュン、なんていうだろう…

「将来そうなってるかも~」

え…えー!!何その返事!周りの冷やかしも、いっそう声が大きくなった。

「ちょっ…みんな~」

私だって、そりゃ嬉しいけどさ…恥ずかしいんだもん…あたふたして周りをみると、エミリの恐ろしい顔が目に映った。

「あ…あ…」 怖くてたまらない。

昼休みに、エミリに呼び出された。アユミが遊ぼうと誘ってきたけど、断った。そして屋上に向かうと思った通り、ファンクラブの一員がこちらを睨んで待っていた。手には木刀。

「あんた、今日は覚悟してなさいよ。学校来れないようにしてあげる!」

「やっ、いやあーー!!!」

一方、アユミたちは、

「ねぇ、ミオなんか、テンション低くない?」

「確かに…元気ないね。」

「そういえば、あいつ一人で屋上いったぞ。」

「呼び出されたんじゃない?」

「いってみよう!もし危ない目にあっていたらー。」

4人は走り出した。

(待っててよ!ミオ!)

そのころミオは、口々に悪口を言われ、数回殴られた。

「あう…っ」

(逃げないと!)

「おっと、逃がさないよ。あんたはこれから、腕を一本なくすんだからー。」

「やっやめてー!!」

ギュッと目を閉じた。

ガッ

(っ!……あれ?痛くないー?)

顔をあげると、アユミがエミリの腕をつかんでいた。

「ウソ…何でここにー。」

「心配したからよ!大丈夫!?」

「うん…!」

ジュンは、エミリを見下して、こう言った。

「お前、何してくれんの?ファンクラブだかなんだか知らないけどさ、こいついじめんのはやめてくんない。いいか、俺にも、ミオにも、もう絶対に近寄るな!! いくぞ。お前ら。」

また、守ってくれた。もう十分、もう十分だよ。ありがとう、ジュン…

感謝と共に、涙も一気に溢れ出した。こらえていたものが爆発した。止まって欲しいと思うほど涙は止まらなくて。いつの間にか、ジュンにしがみついていた。

「うおっ、泣くな~ミオ~!」

「うわあああ~!ジュン~!」

この先も、イバラの道は果てしなくつづくだろう。けれど必ず乗り越える!私には、仲間がいるからー。




つづく