私は、転校して間もなく、リョウタに恋をした。
転校してきたあの日、私は緊張しながら、挨拶をした。その時、一番はじめに目が合ったのは、
リョウタだった。 見た途端、すごくドキドキした。
白い肌、少しつり上がった目、髪はサラサラ。
こんな綺麗な顔立ちをしている男子は、他にはいないと思う。
しかも、緊張で、カチコチしていた私に、一番最初に話しかけてくれたのも、リョウタだった。
私は、そんなリョウタを、 ドンドン好きになっていった。

リョウタが、リンに告白したあの日、実は、私もリョウタに告白するつもりだった。
けれど、失恋したんだ。私は、その場に飛び出して、無理に笑顔を作って、二人を祝福した。
二人の前では、ずっと笑顔だった。
笑っていないと、泣いてしまうから。

けれど、やっぱり、一人になった瞬間、涙は溢れた。
悲しみの涙。 後悔の涙。 いっぱいいっぱいあった。
あのとき、もっと早く、『好き』と言えていたら、何か、違ったはず。
どうせ、ふられるんだけど、言いたい事をいって、ふられた方が、全然良かった。
たった二文字の言葉が、言えなかった。

その後、リョウタと少し話した。いつも通りの、他愛のない話。
けれど、どうして、話していても、こんなに近くにいても、遠く感じるんだろう。

その日の夜、私は思いっきり泣きまくった。
今日だけ泣いたら、明日は絶対泣かないから。
だから、明日のために、今日の涙を許すんだ。

次の日、私はリョウタに呼び出された。

「…なに?こんなところに呼び出して。」

「…あのさ、オレ、ユキナが…好きだ…!」

「え?何それ…リョウタ、リンに告ったんでしょ?なんで…」

「オレ、リンがお前と話してるとき、偶然そこにいた。それで、その話を聞いたんだ。
本当は、お前が好きだったけど、つい、好きでもないのに告っちまって…
けど、リンから、別れようっていってきたから、お前に告った。」

半信半疑だったけど、リョウタは本当に、真剣な顔をしていた。
信じたい!好きな人の言葉だから。

「うん…!」

そのとき、返事と同時に、涙も溢れた。泣かないって決めたのに。
でも、本当に嬉しかった。

さぁ、私の恋は、これからだ。




つづく