「わ、別れるってどう言うことだよ? オレ、本気でお前が…」

「だったら、どうしてそんな顔するの?」

「ッ…」

「分かってたよ。リョウタをみると、ときどき、すっごく嬉しそうな顔してるの。その視線の先には、いつも、ユキナちゃんがいたの。
ねぇ、この先そんなので、リョウタは幸せになれるの!?」

「…だよな。ゴメン、リン。」

「うん…もういいから。それより、早く帰った方がいいよ。」

「そうだな。じゃーな、リン。」

「バイバイ!」

これで、良かったんだ。良かったはずなのに、何で涙が出るの?

「ッ…スッキリしたのに、なんで悲しいんだろ?」

私は、やっぱりリョウタがスキ。だけど、無理なんてさせたくない。
…何でだろ。さよならって言った後、流れる涙が、すごく冷たい。

「リョウタ…うわああああっ!!」

私は、おもいッきり泣いた。泣いてスッキリした後、誰もいない場所で、思いっきり叫んだ。

数日後、リョウタは、ユキナちゃんに告白して、ユキナちゃんと、付き合うことになった。

帰り道に、私はもう一度叫んだ。

「ありがとー!」

絶対に忘れられない16の夏。君がくれたのは、始めての恋だったー。


終わり