3ヶ月と余命宣告され、澪へ施設入居。
宣告を聞き、家族様は頭真っ白に。
張り付いた表情をされており
点滴で必要な水分等を補ってしまっている為
看護師さんの判断のもとで、一度点滴を取ってみよう!と
家族様含め職員全員で何が食べれるだろう?
何が飲めるだろう?と頭を何度も何度も悩ませました。
三ツ矢サイダー、コーラ他にもたくさんの水分を試し、
三ツ矢サイダーやリンゴジュースが飲めるように🥺
在宅で生活されていた時は、お家のお庭を行き来程度、
ほぼ家の中で生活をしていました。
しばらくすると、生活していくうちに
他の利用者様やスタッフとコミニュケーションを取ったり
お散歩まで行くようになりました☺️
澪での生活にも徐々に慣れ、人間らしさを取り戻し
表情も柔らかくなり、食欲も湧くようになりました。
人一倍食べることが大好きで、人一倍こだわりが強くて✨
生かされることよりも自然なままで、、
という想いを大切に、医療行為も最小限に、、
その想いを汲み取り、家族様の協力と理解があり
最善を尽くし、職員全員でサポートしました
栄養や水分を!より
好きなものを好きなだけ食べれるって幸せだよね🥰
と言う考え方を、好きなものを好きなだけ食べていただきました。
みんなそれぞれの想いがあって、
目指す先が同じなら、想いが違ったとしてもいいと思うんです。
みんな人間ですからね☺️
職員全員の想いも届いているはずです☺️
食べられなくなり、少ししたある日家族様が面会へ
「食べられないのわかってるんですけど、巻き寿司買ってきて。と言われたんですけど、どうしたらいいのでしょう、」と涙を流され、
お話をされました。
そんなこと聞いたら、私まで泣けてしまって
「好きなものを好きなだけ食べてもらいましょう!」と
巻き寿司を買ってきていただきました。
就寝介助を終えた、18:45頃
「皆んなで食べよう。起きて下(ホール)へ行く」
「あんた達も食べなさい。」そう言い、4人で
巻き寿司を頬張りました🤤
飲み込めなかったけど、しっかり味わって
皆んなで食べて、楽しかったと満足感はあったようです☺️
その事が本当に印象深く、家族様にもすぐ写真と様子を
お送りさせていただきました♡
皆んなで写真を撮って、本当に良かった、、
私達職員からたくさんたくさん愛されていて
どんなけわがままでも、そのわがままでさえ
愛おしくなる、許してしまう存在で
たくさんの愛と癒しと幸せな時間を下さりました。
きっと私達の方が寂しくて、これはエゴかもしれませんが
もっともっと一緒に居たかったなぁと思ってます。
写真や動画を見ながら、思い出話に浸り
何度か涙を流すことも😢笑
自然に苦しまず、最期を迎えること。
短くても穏やかに一日一日を楽しく。
これが人間のあるべき姿だと思います。
余命3ヶ月で澪に入居し始め、4年と半年も!!
きっと家族様や私達職員と過ごす中で
「もう少し長生きしてもいいかも」と思いながら
一日一日楽しく、幸せに精一杯4年半年も
生きてくれたのかなと思います。
そして、、
家族様からも「とっても幸せで最高の人生だったと思います」
と言っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
介護職は8年になりますが、ここまで感謝していただけたのは
今回初めてでした。
最後になりますが
私たちにはできることは限られていて
その中で形として残すことって本当に難しいと思います。
最期にああ良かったなと思ってもらえる環境作りを
今後も職員の全員で築きあげていき、その人のことを
考えて悩んで、皆んなで答えや正解のない世界で
ベストの形を見つけていくことが
看取り介護看護には本当に必要不可だと思ってます。
私にとって貴重な経験で
形や物ではないですか、記録に残したいなと思い
ブログに綴ろうと思いました。
これからも〝その人”の想いを大切に汲み取って
より良いケアを行えるよう、職員全員で日々精進していきます。
森本