こんにちは、mioです。
前回、たった一人で「自分を守れるのは自分だけ」と気づいた夜のことを書きました。
読んでくださっていない方は、 前回の記事からどうぞ。
遠く離れた場所にいる彼も仕事が忙しく、 夜中にやっと繋がった電話。
声を聞いた瞬間、 張り詰めていた気持ちがふっと緩んで、 気づけば泣いていました。
会いたい時に、 会えるわけではない。
電話越しの声だけで、 繋がりを確かめる日々。
「いつまで、この距離を続けられるんだろう」
そんな不安が、 ふとした瞬間によぎるようになっていました。
夢だった仕事、 信頼してくれている仲間、 安定した給料。
積み上げてきたものを、 手放すことへの怖さもありました。
それでも──
心と体が悲鳴を上げ続けている。 彼との時間は、限られている。
このまま両方を追いかけていたら、 いつか、どちらも失ってしまうかもしれない。
そんな焦りが、 日に日に大きくなっていきました。
彼からプロポーズを受けたのは、 そんなタイミングでした。
何度も何度も、 心の中で天秤にかけて。
夜、一人になった部屋で、 何度も同じ問いを繰り返して。
それでも、 悩みに悩んだ挙句──
私は、仕事をやめて、結婚すること、
そして地元を離れ、新しい土地での生活を選びました。
仕事や、職場はまた見つかるかもしれない。
でも人との出会いは違う。
目の前の人と同じ人は、 世界のどこにもいない。
不思議と、決めてしまうと、 迷いはもうありませんでした。
積み上げてきたものを手放す怖さより、 ずっと大きな安堵が、そこにはありました。
「これで、よかったんだ」
そう心から思えた、 29歳の夏でした。
── 続く
次回、「結婚、そして新しい生活で見つけた、意外な自分」に続きます。
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