
川上弘美の「風花」を読了。
前評判をよく耳にしていたので、
どんな感じに進んでいくのかとわくわくしながら読みました。
読み終わった感じは爽やかで、ふんわり優しい気持ち。
1年前のわたしだったら、もしかしたら、
怖くて読み進められなかったかも。
何て言うか・・・あまりにも日常の細かい感情の
移り変わりが自分を見ているようで。
恋してたからね。
川上弘美本人も、最初の方の主人公は頼りなくて
心配になってしまったんだとか。
確かに、自分がどうしたいのかどうするべきなのか、
決めあぐねてる間にどんどん時間をやり過ごしているけど、
でも、みんな自分がどうしたいのかどう思っているのか、
すぐにわかるものなのかなぁ。
わたしは多分、主人公みたいなタイプなんだと思う。
(でも性格は男なので、こうと決めたら早い、かな。)
それにしても川上弘美の文章はどんどん研ぎ澄まされていく。
喜怒哀楽以外の感情が、こんなにも伸びやかに、手に取るように
綴られていくなんて。
内容はもちろんだけど、その表現力に今回もただただ脱帽。
↑川上弘美 風花 集英社
