KAZUYA論 | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。日本を貧しくする移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

『ネット保守はB層の夢を見るか?』



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『アンチではありません』

YouTube政治動画の人気者として知られるKAZUYA氏は、最近の動画で自分のアンチからの批判にどのように対応しているか語っています。結構に気にされているのですね。ちなみに私は、アンチではないのでご安心下さい。


KAZUYA Channel「鋼のメンタルを作るたった二つの心得」
https://www.youtube.com/watch?v=KBMaI0mDybQ&list=UUNqbJ7zpxAxC2BxPx-xmx6g


『新しいスターの誕生』

KAZUYA氏を知ったのは、昨年の春くらいでしょうか?バックに日の丸を掲げて、約2分という短時間で小ネタを挟みつつ時事ネタを面白おかしく紹介するというスタイル。今迄の政治動画にありがちなオタク的な不潔感は一切無く、特に素人が1人で作ったとは思えない?技術的なレベルの高さに感動しました。

『既存メディアを破壊する可能性』

KAZUYA氏をはじめて見つけたときは、かつて小林よしのり氏が漫画で保守思想を分かり易く世間に広めたのと同じか、それ以上の可能性を感じました。仮にこのような動画ブロガーが大量に現れたら、既存メディは崩壊するでしょう。

『JKリフレ面に落ちる』

しかし期待したKAZUYA氏ですが、倉山塾に入ったり、上念司氏のTwitterで紹介されたりと、徐々にJKリフレに取込まれて行きました。安倍総理の消費税増税決断後の一連の騒動では、一見中立を装いつつ、上念・倉山両氏ベッタリの姿勢は多くの人々に失笑を買いました。

『是々是々の安倍応援団に』

それ以降の、動画は、中韓批判などを基本とした内容が増えて、安倍政権の新自由主義的な政策に対する批判は、ほとんど見られなくなりました。敢えて、安倍政権の負の部分は『見ない』あるいは『見えない』ように振る舞うようになっています。

『面白い分析を紹介』

ちなみに今回の
エントリーの目的は、KAZUYA批判が目的ではありません。みなさん「ギャズム理論」をご存知でしょうか?元々は、ハイテク製品におけるマーケティング理論なのですが、そのロジックが出色なのです。そしてこれは思想の伝播や、世論形成にも応用可能な理論です。

普及学の基礎モデル

以下要約:普及学の基礎理論のモデルでは、マーケットは「イノベーター」「アーリーアダプター」「アーリーマジョリティ」「レイトマジョリティ」「ラガード」の5つのタイプに分類されます。この理論では『イノベーター』と『アーリーアダプター』を合わせた層に普及した段階(普及率16%超)で新流行は急激に拡がっていきます。そこで普及にはこの二つの層にアピールすることが重要と考えられています。


資料引用元『情報システム用語事典:キャズム/ chasm / 深い溝』
http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0706/01/news142.html

『ギャズム理論とは?』

以下要約:これに対して、利用者の行動様式に変化を強いる分野においては、5つの採用者区分の間にクラック(断絶)があり、その中でも特に『アーリーアダプター』と『アーリーマジョリティ』の間には『深く大きな溝』があるとし、これをキャズムと呼びました。

深く大きな溝を超える困難さ』

ギャズムは、ハイテク製品のマーケティング理論です。しかし、これを新しい政治社会状況と考えると非常にツジツマの合う理論です。特に「
行動様式に変化を強いる」という部分では、政治思想との親和性があります。

『ギャズムを超えた嫌韓

私が、これで真っ先に思い浮かぶのは、嫌韓です。今コリアに対するネガティブな情報は一般的ですが、十数年前は韓国を悪く言うのがタブーのような風潮が有りました。現状は「レイトマジョリティ」まで韓国の真実が広がっています。その点、舛添都知事は「ラガード」ですね(苦笑)。

深く大きな溝をKAZUYAが埋めるのか?

KAZUYA氏の動画を発見した時に感動した理由は、この「深く大きな溝」の断絶を埋める存在になると確信したからです。三橋貴明氏の情報発信能力は素晴らしいと思いますが、どちらかというと「アーリーアダプター」へのアピールに感じます。KAZUYA氏には動画という武器で、より「マジョリティ」な層に対する情報発信を期待したのです。

『B層は深く大きな溝(ギャズム)である

ところで、思想的なマーケティングのアイディアとして以前からよく知られているのが、いわゆる「B層」でしょう。言論界の狂犬(当方命名)安倍批判の急先鋒「適菜収」氏の著作で知られますが、元々は、小泉郵政選挙時のPR会社のマーケティング理論です。




『中野剛志はB層がおキライ

図はB層の説明用チャートですが、縦軸の「知識教養」は本来は「IQ」が入りますが、これは余りにも失礼なので変えさせて頂きました。中野剛志氏もチャンネル桜の討論で「B層って嫌な言葉ですね」と発言しましたが本当にそう思います。

『ネトウヨで良いの?』

はじめは期待したKAZUYA氏の動画ですが
、最近は「深く大きな溝」の断絶を埋める存在というよりは、むしろ社会的に認知されたトピックに反応しているようです。ギャムズ理論の「レイトマジョリティ」を対象にしているように見えます。つまり「B層」です。

『B層は、ネトウヨ=安倍信者

下図は、B層のチャートを現在の政治状況に対応させて改変したものです。縦軸は『知性』としています。これは学歴が高いとか、知識が豊富だということではなく「状況判断能力が有るか無いか」を基準としています。また横軸は『安倍政支持』としています。


『C層は、反安倍のネット保守』

この分類で見ると情弱で流され易い人々が、安倍政権を支持する「B層」のいわゆる「ネトウヨ」になり、
ギャズム理論では「アーリーアダプター」に分類します。情報リテラシーの高い安倍政権に批判的な人々が「C層」の「ネット保守」となり、ギャズム理論では「イノベーター」に分類します。


『リアル対ネットの分断』

またこの分類の特徴は、以前のA層、D層は、実社会(リアル)の社会的強者と弱者に分類されています。だだ両者の区分は曖昧で、例えば経済状況の善し悪しで、両者の分類は容易に変化します。

『ネット上の思想の闘い』

さらにこの分類の特徴では、ネットとリアルを色分けしています。安倍信者(ネトウヨB層)と反安倍(ネット保守C層)の思想の闘いが重要との認識です。そして『C層:イノベーター』が、その理論を『B層:アーリーアダプター』に広める行為とも表現できます。


『ギャズム理論とB層を組合わせる』

B層のチャートを発展させたものを、さらにギャズムの表に組み込んだのが下記の図です。つまりC層:イノベーター(反安倍)B層:アーリーアダプター』(安倍信者)の思想の闘いを先ず決しない限り、現実世界(リアル)の人々には、安倍政権の問題点が正しく認識されないという意味です。



『入れ子構造の二重ギャズム』

ギャムズ理論を言論や思想に当てはめると、上図のような「ネット」と「リアル」の「深く大きな溝」という現象も考えられるでしょう。つまり、ネットでは常識になっている事柄でも、一般社会にそれが広まるまで多くの時間が要するということです。先の嫌韓を例に考えても、今「夕刊紙」や「週刊誌」で見出しになる記事は、ネットでは一般的な内容ばかりです。

『先ずはネットのギャズムを超える』

私は、先ずはネットのギャズムを超えれば、そこから先は、既存メディアが情報を流します。つまりビジネスになるのです。嫌韓本が書店に溢れるのは、それが儲かるからです。これこそ実社会における「深く大きな溝」を超えた証拠です。

『報道しない自由を駆使』

KAZUYA Channelに限らず、人気ブログランキングの上位ブロガーや、2チャネルまとめサイトなどについても、安倍政権の国の形を変える諸政策に対して、今まで散々批判してきた既存メディアと同様の報道しない自由を駆使しているようです。「アーリーアダプター」として「マジョリティ」に情報を流さないように見えます。

『B層ホシュは自滅するのか?』

しかし、現在、消費税増税のダメージが国民経済に及ぶに至って、現実社会(リアル)から安倍不支持の流れが大きくなっています。ギャズム理論とは逆の流れです。いわゆる新「自由主義」的な政策によって国民が貧しくなれば、あっという間に政権は崩壊します。

『安倍総理ご自身もB層のラガードでは?』

安倍政権の困ったところは、総理自らが40年遅れた思想である新「自由主義」の信望者という点です。ギャズム理論だと「ラガード」です。舛添さんと同じですね。そして残念ながら『安倍総理』ご自身が『B層』なのです。

『皆さんはC層のイノベーター』


そしてこのブログの読者である、みなさんは当然「C層」の「イノベーター」です。このブログの存在理由もネットの思想の闘いに勝利しギャズムを超えることです。

『KAZUYA氏はB層のマジョリティ』


KAZUYA氏が動画という武器で、チャンネル桜より遥かに多い動画再生数を誇りながら、正しい情報を発信していないのは残念ですが、それは本人が決めれば良いことです。もはやB層のマジョリティと呼んで良いでしょう。

『アベと共に去りぬ』

私がKAZUYA氏から得た最も重要な情報は、アニメ『チャージマン研』の存在です。この動画でどれだけ笑わせて貰ったか分かりません、心から感謝します。彼がこのまま、安倍政権と一緒に消えてしまうのか?自ら情報リテラシーを高めてさらなる進化を遂げるのか解りませんが、総ては「アベのみぞ知る
」のでしょう。

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