2016年7月22日前編

亡くなってようやく10日。
まだ10日。

でも毎日は待ってはくれないの。

彼が死んでからね、私が知りたくなかったこともわかったり、私を試すように色々なことも起こったりしてね…本当はたくさん心が乱されていた。

彼と過ごした時間はたったの半年だったから…。
出会って3ヵ月で病気がわかったから、彼との絆はまだまだ浅かったのかもしれない。彼のことをちゃんとわかってあげていなかったのかもしれない。

でも、ここ数日本当に苦しんでいたけれどね、だけれど私の中でひとつわかったことがあるの。

私は疑うよりは信じるほうがいい。
憎むよりは許すほうが性分に合っている。

なにより、彼が私にくれた愛情は本当だと信じていたい。彼が自分の弱さ、脆さ、涙…みんなみんな私にはさらけ出していたこと…。彼が私のために生きようと頑張ってくれていたこと、その全てを私は信じている。

私は自分の心はまっさらでいたい。
まっすぐ人を愛してきたから…。
そして愛する人を私なりに包んできたから。

最初に彼に会った時にね、彼の中に寂しさが見えた。
人一倍私を好きだ、俺のものになってと一生懸命に伝えるその瞳の中にね…俺を愛して!って叫びみたいなのを感じたの。

フル満たんで貴方をまだ好きじゃないけどいい?って聞いたら、彼、俺がお前の分も倍お前を好きになるからいいって言ったのよ。

愛して欲しい、お前がいいっていつも言ってたね。

私はいつも彼を背中から抱きしめた。
寂しいって言ってる、彼の中の部分ごと包みたくて。
彼、いつも言ってた。

そんなしたら、帰れなくなるだろ?って。

亡くなる前の晩にね、
きっとわかっていたのかもしれないけど
~お願い、側にいて…~って切ない顔をして言うの。
私はわかったよって。
彼は安心した顔をして、私にキスをせがんだ(笑)
そして最後のキスをしたね。