2018年7月16日後編

お通夜はね、それはそれは素敵だったの。
モリアルコーナーがね、彼らしさ満点でつい笑顔になった。可愛らしい憎まれ口をたたいて、でも憎めなくて。仕事には手を抜かない。その笑顔をみんなが愛していた。

みんなみんな泣いてた。彼の人柄をしのび、泣いてた。
愛情がたくさんのお通夜。

そして、司会の方がね最後に言ってくれたの。
~愛する人の支えがあって、穏やかに召された~と。

私と付き合っていたことは、数少ない人しか知らなかったはずだから、その思いやりに心が暖かくなった。

娘もお通夜には参加してね。
娘と彼のことをたくさん話しながら帰った。
出てくるのは、彼の笑顔と憎まれ口と、優しさばかり。

ある人が今夜は月が綺麗だと、月明かりをたよりに彼がのぼって行ってるかもよ…と言ってくれたから、慌てて夜空を見上げた。

本当に明るくて美しい月。
彼とね、よく月の話をしたから、本当に彼が月の周りを飛んでいるきがして。

彼と夜、月が綺麗だねって2人で同じ月を見ながら電話したっけ。

一緒に月を見ていた娘が言うの。
~ママはひとりじゃないよ。彼もお空から見ててくれるし私もいる。ママはひとりじゃないから大丈夫だよ…。~

娘を抱きしめて泣いた。ありがたくて、泣いた。
私みたいなポンコツママに、優しい娘。そして私を愛してくれた彼。

朝起きたら、また晴れてた。もう夏の空。
今日は告別式。

ひとまずの区切り。
月曜日からは仕事に出る。

彼を見送れる最後の日。
ねぇ?貴方。
私を見守っててね。貴方が安心できるように、私も頑張るからね。

貴方からもらったお数珠をつけて、今日も行ってくるよ!貴方のご家族にありがとうを伝えて、貴方を送り出すために。


貴方を愛せてよかった。
貴方の人生の最後を見守らせてくれてありがとう。
貴方が私にくれた手紙の最後にこう書いてあったよね

~俺は君に最後まで見てほしい。
愛してるよ 毎日毎日思ってるよ~

うん。
愛してる。
貴方を最後まで見送るね。

さ、告別式に向かう準備をしなきゃ。