今日は仕事の話をひとつ…。

9月から久しぶりに病棟勤務をしています。微力ながら、私なりにできる限り毎日ケアしているつもりですが、やはり家族がしてあげるようには決め細やかなケアはできません。

家族が頻繁に来る患者さんは、本人もベッドまわりも本当にキレイで清潔なのです。洗濯したてのタオルや寝具、食器類もキレイです。

でも家族が居なかったり、疎遠だったりいても積極的じゃなかったりすると、当然、口の周りにご飯の残りがついていたり、歯磨きのあとで汚れていたり、替えのタオルがなかったりして、ベッドまわりも汚くなりがちなのです。

私の受け持ちさんで、誰も家族のいない少し頑固なおじさんがいます。

ベッドまわりは痰を出したティッシュだらけ、パジャマも食べこぼしで汚れていて、なぜだか読まないのにガサガサに広げておいてあるスポーツ紙が散乱しています…。

私は以前、朝の挨拶と検温を終えそのおじさんに聞きました。

~ね、〇〇さん!もしよかったら、なにを片付けてよいか教えて?よけたら嫌なものもあるでしょ?少しばかり、周り綺麗にしない?~

そしたらびっくりした顔で私を見るの。

~初めてだ。どれを片付けていいか聞いてきたの、あんただけだ。いつも綺麗にしろとか、勝手にさっさと片付けるババアばかり、俺にも俺の好きな場所があるんだ。新聞だけそのままにしとけ~

何だか頑固なのに可愛らしくみえて、お好みのかたちに片付けました(笑)

もともと綺麗好きじゃなかったら、自宅でもものだらけの人も確かにいるよね…。ポリシーでそうしてる人もたくさんいるもの。

その日から私はその患者さんと仲良しになりました。髭剃りとか爪切りとか、わざと、私が部屋もちになる日までとっておいて私に頼むの(笑)

~お前、さっさとやれ。待ってたんだ~
って怒りながら言うんだけど、照れくさそうに待ってたとか言うのよ。色々文句つけるくせに、私を指名するの…。

その患者さんが、少し回復して施設退院することになりました。本当に嬉しくて、今日最後に元気でね…って言いにいったら、その患者さんね、

~あんた、ありがとうな。久しぶりに娘が帰ってきた気がした~

そう言って、退院しました。
娘さんは疎遠で結局入院から退院まで1度も来なかった。

今日も残業だったけど、ありがとうの一言で心があたたかでした(*´˘`*)また頑張ろう!