友人が、一度愛した人とちゃんと別れたのに、まだ諦めきれずに後ろを振り返っている。

一度、深く結ばれた相手と離れるのはとっても勇気がいる。ひとりになる怖さは自分を蝕む。

でもね、やっぱり別れなきゃならなかったのには、理由が存在するの。

私も心底愛した人と、どうしても別れなきゃならなかった。心の奥底に傷になっていて、私はその傷に触れない。

彼を愛した私の心ごと蓋をしたまま、そばに近づけやしない。よい思い出になんてできやしない。だって振り返ることすらできないんだもの(笑)

私の愛した幼馴染みのお兄ちゃん...。

出張中に会社の同僚に、障害の残る怪我をさせた。その同僚はずっと彼が好きだった。そして会社のご令嬢...ドラマみたいな話(笑)

学生時代からずっとその会社で働きたくて、研究していた彼。私はどうしても、彼に夢を諦めてほしくなかった。

だから、一斉一代の嘘をついた。
~私、先輩に告白された。本気で好きになったから、別れて~

感情がばれないように、電話で告げた。お兄ちゃんは私に聞いた。

~それがお前の本心か?俺と離れて幸せになれるか?~

私は元気にうんと応えた。
彼だって嘘に気づいたはず。
でも私達の12年間はそれで終わった。

お兄ちゃんは今、会社の副社長、
あの人と結婚してもう15年たった。
あの人は私より長くお兄ちゃんの家族でいるんだ。

私はその後すぐに出会った元夫と、お兄ちゃんとはできなかったことのすべてをした。結婚して子どもも授かって、離婚まで(笑)

私が離婚したら、お酒の力を借りて酔っぱらったお兄ちゃんからたまに電話がきた。決まってお兄ちゃんは私にきく。
~今、幸せか?大丈夫か?~

私は必ずうん!と応える。

先月も真夜中に電話してきて、酔っぱらいお兄ちゃんが幸せかってきくから
~お兄ちゃん、私、今、好きな人がいるよ。相手はきっと私ほど好きじゃないけど、でも好きって言ってくれた。

最後の恋愛かもしれない。今、不安もたくさんだけど、彼がいて幸せだよ~

そしたらお兄ちゃんはよかったって泣いていた(笑)それからお兄ちゃんから電話がこない。お兄ちゃん、安心した?

お兄ちゃんと私は、きっとお互いに近すぎたね。自分の片割れみたいだった。それが別れなきゃいけなかった理由。

別れるには別れる理由がある。
運命ってそういうもの。友人よ頑張れ!