荒鷲の要塞 | われは河の子

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荒鷲の要塞 アリステア・マクリーン 1967年

      ハヤカワ文庫 昭和52年


 第二次世界大戦中、連合軍の一将軍がドイツ軍に捕えられた。

 彼はノルマンディー上陸作戦計画の最高責任者であった。何としてもドイツ軍の手から救出しなければならない。

 イギリス秘密情報部のスミス少佐ら、アメリカ人のコマンド将校を含む8名の男女は吹雪を突いて、アルプスの山中にそそり立つ鉄壁のゲシュタポ(ナチス秘密警察)本部のあるシュロス・アドラー(鷲の巣)と名付けられた城に決死の侵入を図る。しかし次々と仲間が失われて行く。こちらの情報がナチスに漏れているようだ。

 スミスは胸に秘めた秘策に基づき不可能とも思われる任務に邁進する。


 映画「ナバロンの要塞」の大ヒットに気をよくしたマクリーンが、そもそも映画ありきで、脚本を書き、リチャード・バートンとクリント・イーストウッドのダブルキャストで映画化され、これも大成功を収めた。


 リチャード・バートンのスミス少佐(右)と、クリント・イーストウッドのシェアファー中尉。


ロケで、ゲシュタポ本部シュロス・アドラーとして使われたオーストリアにある実際の城「ホーエン・ヴェルヘン城」

 私はかつてこの本を図書館で借りてからWOWWOWで映画を見て、こんなに原作にピッタリな城をよく見つけたものだと思いましたが、

 はじめに映画化ありきで、マクリーンが脚本を書き、その後に小説化(ノヴェライゼーション)したのですから、ロケハンなどはすべて終わってから脚本ができたのでしょう。


 ストーリーも二重スパイの暗躍とそれを巡る二重三重のどんでん返しの連続で、戦争映画の皮膚をまとった、ジェットコースターサスペンスでした‼︎

 シュロス・アドラーに乗り入れる手段はロープウェイしかなく、それを使ったアクションは、CGのない時代なので、合成に頼るだけですが、それでもてんかん以来謎の高所恐怖症になった私には見るだけで総毛が逆立ちましたし、その恐怖感は小説を読んだだけでも味わうことができます😱