飾りじゃないのよ涙は HA HAN ♪
飾りじゃないのよ涙は 井上陽水作詞作曲より
私の左腕と左手はまったく用を成しません。
機能廃絶と認定されています。
しかしながら、自分の意思でまったく使えないとしても、直立した時や杖で歩く時に身体のバランスの一部であったり、血液循環の過程において、本人の知らないところで何らかの働きはしているんだと思っています。
触られても感覚がよくわかりませんし、神経回路も不確かですが、血は通っています。
自由に使えないからと言って、切断してしまってはおそらくより不自由を強いられることでしよう。
幕末の剣客で、伊庭の小天狗と称された幕臣の伊庭八郎は、遊撃隊として戊辰戦争に参加、箱根山の戦いで敵に左手首を斬り落とされながらも右手だけで相手を斃し、さらに自分の切断面から二寸(6センチ)ほど飛び出ていた骨を「とんと痛かねぇやい」と言って自分で小刀で切り落としたという剛の者で、その後箱館戦争まで闘い続け、隻腕の剣士として評判を取りました。(のち木古内の戦闘で被弾、五稜郭降伏を前にモルヒネで自決。)
八郎を描いた錦絵。
朝敵である賊軍であったため、体面を憚って、絵では七郎に改名されてあり、傷も左右逆に描かれている。
私は片手でこんな獅子奮迅の働きはできませんが、隻腕(=片腕)ではありません。
使えないとはいえ、この腕は飾りではないのです。HA HAN ♪
かつてなぜか左腕が消えたように写ってしまった写真は撮られたことがありましたが😱