居間の庇(ひさし)から氷柱(つらら)が下がっています。
現在の北海道の住宅は、断熱がしっかりされていて、室内の暖気が屋根に逃げることがないので、屋根に積もった雪が溶けてそれがさらに凍る氷柱はできにくいのです。
私の家は中古住宅を購入したので、新築ではありませんでしたが、特別古かったわけでもありません。
一方で、私の実家は札幌よりずっと気温が高い函館とはいえ、父親が、昭和中期に建てた家だったので、冬場の冷えと氷柱のでき方は比べ物になりませんでした。
この2枚は2011年の1月、私が父親の介護と看取りのために実家に帰っていた時の写真で、前年10月に父が死んでいたので、その2ヶ月後の3月に実家を畳んで札幌に帰ったので、実家の面影を残す貴重な写真となりました。
ご覧のように1メートル以上もある氷柱が垂れ下がっています。
昭和の北海道の子どもは、折り取った長い氷柱でチャンバラごっこをして遊ぶのは茶飯事でしたし、私が大学生になってからも、冬休みや2月からの春休みに、京都から北海道旅行に訪れる仲間たちに手頃で透明度の高い氷柱を幾つもに割り、それでウイスキーのオンザロックや水割りを作ってやると大変に喜ばれました。
母親は汚いからやめろと、たしなめていましたが🤣
こちらは翌年の12月に医療機器の体験会場として使っていた道央砂川市に設置したコンテナハウスです。砂川市は北海道空知地方の内陸部で、札幌より冷え込みと積雪量は格段に大きいので、氷柱もご覧のように見事なものができていました。
これから2月いっぱいの厳寒期はずっとこのままですが、3月になって陽気で氷が溶けると、いつ落ちて来るのかわからないので屋根の近くを通るのは大変危険です。