好きな日本の文化 | われは河の子

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あなたの好きな日本の文化は?


連綿と続く歴史を背景とした文化そのものでしょう。地名であったり、風俗であったり、現存する建物や宗教だったりということです。


 現在私が居住している札幌は計画都市なので、たかだか150年の歴史しかありませんが、





 私が高校卒業後上洛して京都で初めて住んだ洛北八瀬の地は、672(天武天皇元)年の壬申の乱で、背に矢傷を負った大海人皇子(後の天武天皇)が釜風呂でその傷を癒した所から矢背→八瀬という地名が付いた来歴を持ち、その辺の住人は八瀬童子(やせのどうじ)といい、鬼の子孫を自称し、代々天皇の柩を担ぐ役割を担って来ました。


八瀬の吊り橋にて。

 しかし、1989年1月の昭和天皇崩御に際しては、それが1912年12月の大正天皇崩御以来のことだったので、八瀬の誰もそのしきたりを覚えていたいという皮肉な歴史的事情がありました。

 次に住んだ足利三代将軍義満の栄華を伝える金閣の側の衣笠の地では、私が下宿した家は、幕末の動乱に薩摩から進軍し、この地に陣を構え、弾薬庫と調練場を置いた薩摩藩所縁の土地で、その家の大家さんは薩摩藩士の末裔でした。また徒歩10分のところにある大学は、滅亡した清国のラストエンペラーこと宣統帝溥儀の寄付金によって賄われた土地に建てられています。


衣笠山を前に。


 その後首都は東京に移り、太平洋戦争では空襲によって多大な被害を被りますが、現在でも東京タワー🗼にいけば、眼下に泉岳寺の大伽藍があり、またスカイツリーに行っても間近に浅草寺の五重塔と雷門を見ることができます。

 来日するインバウンドの方々は驚かれるでしょうがこのような過去と現在が混在している文化こそが誇るべき物ではないかと思います。


湯島聖堂にて。

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