今日12月12日はバッテリーの日なんだそうな。
そもそもは1985(昭和60)年に当時の日本蓄電池工業会(現電池工業会)が『カーバッテリーの日』として制定し、1991(平成3)年に『バッテリーの日』に改称されたそうです。
本来は冬場を迎え、車のバッテリー上がりに注意を喚起するという意味があったそうです(真冬の北海道では生命に関わるケースです。)が、携帯電話やモバイル機器の普及により、充電という意識が広く年齢性別を問わず国民に浸透した結果の改称でしょう。
なぜ今日なのか?という由来はよくある、『○○が発明された日』や、単純な語呂合わせではなく、12月12日の1と2が野球のポジション(守備位置)でピッチャー1とキャッチャー2のバッテリーを表すことに由来するという、エラリー・クイーンばりの『知らんがな⁉︎』ひねった解釈に基づくものなんだそうです。
ちなみに何で投手と捕手のコンビがバッテリーなのかというと、英語のbatteryの語源はラテン語のbattuerで「放つ」という意味であり、本来戦争で大砲を放つ砲台とか砲兵という意味だそうで、昔の大砲は高い陣地から低地の敵に向かって砲撃するのが戦術だったので、マウンド上から砲弾(ボール)を放つ投手だけがバッテリーと呼ばれていたのが、いつしか不可欠な女房役の捕手とペアでバッテリーと呼ぶようになったそうです。
というわけで、本日朝一の午前9時から、ブロ友でCRPS(複合性局所疼痛症候群)患者のつぶまるこさん(つぶちゃん)が、脊髄刺激療法(SCS)の本体埋め込み手術を受け、もうすでにサイボーグ化が完了したことと思います。
私とちびさんは報告を待っているところですが、手術終了後まもなく全身麻酔は醒めますが、点滴や心電図モニターや、導尿カテーテルにしばらくは繋がれたままなので、絶対安静状態でしばらくはスマホを触ることができません(私はメガネをかけさせてもらうことすらできなかったので、何も見えない状態でした。)
これでつぶちゃんも、私たち同様
こんな極小バッテリー内蔵の電子機器(パルス・ジェネレーター)を右腰骨の下部に埋め込んで、
さらにそれに充電するためのこんなモバイルバッテリー兼コントローラーと一生付き合わなければならない身体(サイボーグ)になりました。
つぶちゃんもこれまで、いろんな病院に行ったり、遠く東京都内の施術院まで新幹線で通って痛みを抑える治療を繰り返して来ましたが、効果がなく、好きで飛び込んだ仕事もできなくなって配置換えをしてもらったほど生活の質が低下していましたが、わずか数日のトライアルで手の痺れに一定の効果を感じられたそうなので、(この治療の特徴として全治することはないにしろ)今までよりも痛みが軽減して少しでも快適で希望に満ちた生活を取り戻すことができることを祈っております。
SCS導入後半年を経過した私は身体が電気の刺激に慣れたのか?手術後当初のような劇的な効果は薄れ、何度も刺激パターンや強度を変えたりして凌いでありますので、バッテリーの消耗が激しく毎朝の充電時間も長くなってはおりますが、この治療に挑戦しようと考えた1年前よりは間違いなく楽で、やりたい事もできるようになったことも増えましたので、身体の内外の2つのバッテリーに感謝して、これからも慢性の疼痛に苦しむ人を応援して行きたいと思います。
SCS療法は全ての痛みに対応する訳ではなく、病状として適合する痛みでも、効き方には個人差があり、前述した通り、仮に効果があったとしても痛みが完全に無くなることはありません。
日本では普及が遅れていることもあり、お医者様でも専門外の科目医や医療従事者でもその存在そのものをご存知ない方もまだまだ多いです。
しかし健康保険適用の治療ですし、医療費限度額制度の適用で手術費用の一部返金も可能です。
BEST OF ALLとは言えないかも知れませんが、貴方の潜在的自己治癒能力にスイッチを入れる鍵となるケースもあると思いますので、慢性の激痛に苦しむ方はぜひ一度主治医の先生に相談してみることをお勧めします。(その先生が対応できない時は都道府県内で対応できる病院に紹介状を書いてくれると思います)
SCS療法イメージイラスト
画像はお借りしました。


