おはようございます。
早いものでSCS療法導入手術をして、退院後1週間を経過しました。
簡単に現在の様子と体調をご報告いたします。
まず、最大の懸念事項だったCPSP(脳卒中後疼痛)の激減は相変わらず良い効果を持続しています。痛みのレベルを客観的に示すことは難しいですが、主観的にはやはり全体として7〜8割の軽減を感じます。
特に日常生活動作の中で実感するのは杖歩行時における麻痺足への荷重が苦にならないことです。
手術前の疼痛のピーク時には、左脚を振り出して着地すると大腿骨骨頭部に灼けるような激痛が走り、体重移動が困難なため、トイレまでのわずか6メートルほどの距離でも車椅子を漕いで行くことが多かったのですが、帰宅後は、下痢と腹痛で苦しんだ1日を除いて、寝室のベッドからトイレ。居間の食卓前が定位置の車椅子からトイレまでのそれぞれをすべて杖歩行でこなしております。
戸外での歩行には介助者による見守りが必要なので、ニョウボの都合と、連日の強風のせいで、退院後まだ一度も外を歩いてはいませんが、明日あたりにはチャレンジしてみたいです。
ワンダーコアによる腹筋運動は、術後1ヶ月を経過して脊髄に沿って埋め込んだ電極線がズレないように落ち着くまではDr.から禁止されていますが、その代わりに、スクワット(麻痺友のえいこさんが動画で公開している膝を完全に曲げてお尻を落とすフルスクワット(カール・ゴッチ式)ではなく、お尻を真下に降ろし、半分だけ膝を曲げるハーフスクワット(ルー・テーズ式)しかも右手でベッドのL字柵に掴まってのものですが)を1日100回こなしているのと、やはり柵に掴まっての素足による両カカト上げなどの自主リハビリを導入しています。
それと特筆すべきは、本来なら効果があるはずのない顔面疼痛も軽減されていることです。
私の場合、左麻痺側半身は額からまぶた、三叉神経、顎関節〜首筋〜鎖骨周りから肋骨部を経て腸骨(骨盤)大腿骨骨頭〜太もも裏からふくらはぎ、そして足裏と満遍なく痛みましたが、特に痛みが強く歩行に支障をきたしていた骨盤から下の神経回路を支配する脊髄のうち、胸椎の8番から11番に電極が当たるように配線して、痛みの信号をブロックするように手術してもらったので、
番号が振ってあるのが胸椎で、黒いミシン目様の点が電極。
子どもが転んだり、どこかをぶつけて泣いているとお母さんは優しく撫でさすってあげますよね。
『手を当てる』=手当てが治療の基本ですし、実際痛みには、撫でる、さするという新たな刺激を与えることによって、元の痛みが軽くなるという性質があります。
この性質を利用して、末梢部から脳に伝わる信号(体内電流の形で中継地である脊髄を通る)を人工的に脊髄に電気を流すことでブロックし、新たな刺激により痛みを感じにくくするというのがざっくりとしたSCS療法の理屈な訳ですが、本来なら頚椎に電極を当てなければ効果がないはずの顔面への効き目が出ているのは嬉しすぎる誤算でした。(これもトライアルの時に実証済みでしたが)
顔が痛いのも辛いけど、仮面を被ったりして防衛できないこともなかったので、歩けなくなることへの不安を優先してDr.にリード線留置をお願いしました。
それなりに遊んでた。(・◇・)←馬鹿
このように明らかにADL(日常生活動作)に改善が見られ、本来の疼痛は軽減されていますが、手術痕の傷跡がまだ痛みます。座った姿勢などによって、思わぬ痛みが走る場合もあります。
普段まったく違和感は無いとはいえ、女性のコンパクトケースくらいの大きさの機械を体内に植え込んだくらいに生身を切開して閉じたのですから、表面は綺麗に塞がりカサブタが出来て来ているとはいえ、手術からまだ半月余りしか経っていないので、これは仕方ないことなのでしょう。
手術直後の傷写真。左の横傷が機械を埋め込んだ部分。(縦傷は脊髄に沿って埋めたリード線と機械から出ている電線を繋ぐために切開した部分。
早朝からまたグロい写真を公開しました。
でもサイボーグ化した河童オヤジは元気です❣️