ー事例場面から学ぶー 福原眞知子監修
風間書房 2007年
マイクロカウンセリングとは何か?
1960年代にアメリカのアイビィ博士により開発され、1985年に、この本の監修者である福原眞知子氏により我が国に導入されたカウンセリング技法であり、キャリアカウンセリング(日本におけるキャリアコンサルタント)は、この理論技法により展開されています。
私が受験予定のキャリアコンサルタント国家試験でも、これを取り入れた実技試験が課せられています。(そのほかに筆記試験と、論述試験)
それを階層化して表したのが、
コンサルタントが相談者(クライエント)と、どう関わり、どのようにして面接を進めていくかが低位から上位へと示され、その諸段階における傾聴や質問のテクニックを解説しつつ、色々な事例について、良いカウンセリングか悪いカウンセリングか、またそれを決定する要因は何かなどを事例別に紹介していきます。
要するに、この本の中で良いカウンセリングとされたようなパターンを、実技試験で展開することができれば合格であり、その後の実際のカウンセリングにも反映することが何より必要とされます。
クライエントが求める意味を明確にして、それの実現に向けて、クライエントが行動することを後押しするという結末に至る筋道でもあります。
このキャリアコンサルタントという視点を抜きにしても、
例えば、商品セールスマンだった私は、それぞれの商品についてのセールストークを学び、身につけて来ましたが、それはどちらかというと、経験値によって具体化されたトークの集積であり、あるいは単に先輩や成功者のトークのコピーに過ぎませんでした。
その当時から、このような心理学的理論に裏打ちされたトークを身につけていたら、営業成績は、驚くほど変わっていたのではないか?と思わせます。
キャリアコンサルタントや、他のカウンセラーを目指す人のみならず、セールスマンに必要不可欠な技法であると今にして実感しています。
この歳になって、なんて面白いものを見つけてしまったんだろう!
明日のスクーリングが今から楽しみです。