高次脳機能障害 2 | われは河の子

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脳卒中(脳出血)を負い、半年以上が経過したわけだが、もちろん苦痛なのは左半身の麻痺です。

麻痺というのは、正座をし続けた足の痺れが極限に達した状況であろうとは想像はつくが、なにより自身の身体が自身の意思でコントロールできないもどかしさは筆舌に尽くしがたい。
腕そのもの脚そのものには何ら傷も変わった様子もない。半世紀以上親しんだ己の肉体である。
ところがその我が身そのものが、いくら命じようが念じようが上げることも下げることもできないのである。手を伸ばすと目と鼻の先にあるのに、その手を伸ばすという行為がままならない。
 それは自分であって、けっして自分自身ではないことに気がつくとそこには絶望感しか残らない。
動かさないばかりか、感覚もない。なにかほかの物質を触っている感じしかしないのだ。
そのくせ、不必要な力がかかると猛烈な痛みだけを認知する。不用意に布が触れただけでも感電したような痛みや痺れが走る。けっして神経が死んだわけではないのだ。
しかも僕の場合はその痛みは、発症後2ヶ月になった頃から顕著になった。
それまでは多少邪険に扱われても何も感じなかったのに、風が吹いただけで痛みを感じらようになって来たのだ。もう訳がわかりませんでした。

  まあ脳の機能の←をつかさどる
部分が壊れたので、それはそれで仕方がないことですし、半年間のリハビリで,つえを突いて歩けるようになっただけで良しとする部分はありますが、今、そして今後一番困るのは、前にも書いた「高次脳機能障害」です。
 これは、脳卒中や事故などによる脳損傷が原因で、言語や記憶、注意、情緒、といった認知機能に起こる障がい全般を指し、
おもな症状として心も体も疲れやすい易疲労性・感情や行動をうまくコントロールできない脱抑制・何事にも前向きに物事を始められず、意欲が持てない意欲・発動性の低下・気が散りやすく、注意散漫になる注意力・集中力の低下・相手の話や文章が理解できず、、自分も話せず、書けない失語症・記憶が阻害される記憶障害・物事を計画通りに実行できない遂行機能障害・左右どちらの側かを認識しない半側空間虫・自分の症状について自覚がない、病識の欠如・自分の置かれている場所や建つ場を理解できない失見当識などがあります。
私は記憶障害が出て、ニョウボの言ったこと、自分のこたえたことをすぐ忘れてしまいますし、このパソコンの起動方法も忘れていました。左の半側無視があるため車の運転を禁止されましたし、時計の文字盤を見ても現在時刻がぱっとわかりません。入院中やたら幻覚を見たのも記憶に残っています。要するに、以前とは番った人や性格になってしまったといわれたり、頭がおかしくなったと人に思われることです。映像にすっかり弱くなり、映画を見てもストーリーが頭に入ってこず、野球でいいプレイを見ても心が動きません。
入院以来ブログを有事て知り合った方たちにもこの障害を持つ人は多く、現在全国に50万人の患者がいるといわれています。
退院してから家の中でねてばかりいるぼくですが、来週にはNPOの支援団体の主催するグループワークの見学と体験に行ってみるつもりで予約の電話を入れました。