『看護婦からきいたんだが、アンタカッパの研究をしてるんだって?』
「はい」
「僕は長野県のH村の出身なんだが、子供の頃カッパの話を聞いたことがある」
「ほう?」
「村にある家のご先祖の女性が便所でしゃがんでいると、下からカッパの手が伸びて、尻を触ろうとするので、それを掴んで引っ張ったら抜けてしまったので、それを代々取ってあるそうだ。こんな話聞いたことはあるかい?」
「聞いたことがあるもないも、それはカッパのスタンダードです」
「へぇそうなのかい。あながち間違った話じゃないんだ」
「
ほぼ全国に類話が存在しますね」「
そうなのかい。ずっと子供の自分に聞いた話なので、村のどの家に伝わったのかはわからないんだけどね」
「私はH村には行ったことはありませんが、その隣のN村や、O村、M村、Sむら、T町、K市では仕事をしたことがあります。」
「詳しいねぇ。M村なんてなんにもないところだぞ。アンタ何者だい?
「河童大学教授です」
「ああ、河童の先生かい?」
仲良くなりました。
今日は、奥さんが見舞いにいらしていたんですが、
また「みんつちさん.ちょっと河童の本を貸してくれないか?」
看護婦が、いろいろ情報を漏洩しているようです。
枕元にあったこの本を奥さんに手渡しました。
「この本は本屋さんに、発注すれば取り寄せられるかしら?」
買う気ですか⁉︎
カッパによる地球侵略計画は着々と進行中です。
私はテペト星人の末裔です。
テペト星人がわからない人は検索してみてください。