海と船の不思議 76 灰色の幽霊 | われは河の子

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(写真はお借りしました)

イギリスの客船クイーン・メリー号は、1936年に竣工就航した全長310メートルの大型客船で、姉妹船クイーン・エリザベスと北大西洋航路の定期便として英米間を往復しました。

しかし、第二次世界大戦の勃発により、兵士輸送船として徴用され、海上で敵に発見されにくくする目的のために灰色に塗装され姉妹船ともども「灰色の幽霊」と異名を取ることになりました。

1942年10月2日、アイルランド海を航行中、近距離で護衛の軽巡洋艦キュラソーの航路に進入してそのまま衝突します。
さしもの巡洋艦も大型客船との衝突ではひとたまりもなく、そのまま真っ二つに折れて沈没しますが、ドイツ軍のUボートの攻撃を避けるために、『いかなる事があっても停船は不可』との命令を受けていたクイーン・メリーはそのまま直進しました。

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(画像はお借りしました)

この事故によりキュラソーでは338人が死亡しましたが、その事実は戦争が終わるまで国民に秘匿されました。

戦後、クイーン・メリーは再び客船に復帰、現在はアメリカのロングビーチで博物館ホテルとして利用されています。

が、この船、現役中から幽霊話が引きを切らなかったそうです。

有名なのファーストクラスのプールに現れる2人の女の幽霊。
そのほかにも船内いたるところで幽霊が目撃されているそうですし、
船底からは物を叩くような音も聞こえるとのこと。

現在でもアメリカらしく、ゴーストハントのツアーさえ組まれたりしているそうです。

ちなみに姉妹船のクイーン・エリザベスは後に香港の船会社に売却され、洋上大学や会議室として使われる予定でしたが、1972年1月9日に謎の火災を発生して転覆します。

その後、ロジャー・ムーア主演の「007 黄金銃を持つ男」のロケに使われた後に解体されました。
(傾いた船体の中にイギリス海軍秘密情報部の基地が設けられているという設定でした)

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(写真はお借りしました)


「灰色の幽霊」たちの末期はどれもたまらなく怪しいです。


さらに、今世紀になって新造されたクイーン・メリー2では、進水直後の2003年11月15日、建造作業員と招待されたその家族、約30人が作業用通路を歩いていた際に、突然その通路が崩壊して15メートル下に落下するという事故を起こしています。
この事故により子供を含む16名が死亡、22人が負傷しました。


呪われてんじゃね?