狼の挽歌 | われは河の子

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1970年 イタリア映画 チャールズ・ブロンソン主演

以前「邦題」という記事を書いてから、懐かしくて探し回りました。
子供のころに一度だけテレビの洋画劇場で見て、最後のガラス張りエレベーターのシーンに戦慄した記憶が強烈に残っています。

近くのレンタル店にはなく、大通公園近くの大きなTSUTAYAで発見。

数十年ぶりに観て、いろいろ発見もありました。

まず、イタリア映画だったんですね。
いわゆるマカロニ・アクション。
原題も英語版タイトルも「暴力都市」と素っ気ないです。
組織に属さないスナイパーの復讐と自滅を描いて「狼の挽歌」とした邦題はやはり秀逸です。

ヒロインは、ずっとフェイ・ダナウェイだとばかり思っていましたが、ジル・アイアランド(ブロンソン夫人)だったのですね。
しかも彼女は乳ガンで54歳の若さで没していたことも知りませんでした。

今、この歳になって改めて全編を見てみると、ストーリーや演出的にいささか破綻している点もあるものの、CGなんかなかった時代に撮りあげたカーチェイスや、アクションは素朴ながらも楽しめました。

そしてやっぱり、ラストのエレベーターシーン!

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昔見たテレビでは、撃たれるヒロインが「ジェフ!」とか「愛しているわ」などとエレベーターの中で喋っていましたが、
実際の映画の中では、口は動いているものの(たぶんジェフとかアイラブユーとか言っている)音声はなく、弾丸がガラスを撃ち抜く「ピシッ!」という音と、割れたガラス越しの風の音だけが聞こえていました。

やっぱりゾクゾクしましたよ。