金田一と鬼首 | われは河の子

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先日、獄門島の切り絵の記事を書いていた時に、横溝の代表作のひとつで、やはり不気味な手毬唄の通りに殺人が繰り返される『悪魔の手毬唄』のことを思い出しました。

舞台となるのは、岡山県の山奥にあるという設定の鬼首(おにこべ)村で、湯治遊山に来ていた金田一耕助はそこで事件にでくわします。

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(写真はお借りしました)

作中の村はもちろん架空のものですが、
東北にはそのまま鬼首という地名も金田一という地名も存在します。

岩手県にある金田一は、小さな温泉地ですが、この名を広く全国にひろめたのは、彼の地の緑風荘という温泉宿に、座敷わらしが出没するという言い伝えでした。

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「きんだいち」ではなく「きんたいち」なんですね。

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昭和57年の夏に、私はこの宿に泊まりました。
残念ながら座敷わらしには会えませんでしたが、
お茶菓子は供されました。

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この宿は、先年惜しくも火事で全焼してしまいましたが、座敷わらしを祀った祠だけは焼失を逃れたといいます。
全国のファンからの浄財で宿の再建もなったとかと聞きました。

そして、宮城県の山中にある鬼首。
ここも正式には「おにこうべ」ですが、地元の人もオニコベと発音していました。


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国民宿舎 鬼首ロッヂに泊まりました。
ここも温泉地です。
近くにみごとな間欠泉が噴き出していました。

オシャレで華やかなところには縁がありませんが、土俗で怪しげなところには昔から足が向きます。