まずは、たくさんの方々からの応援メッセ、本当にありがとうございました。
自分の入院記事は笑い飛ばせますが、状況がわからないだけに不安でした。
この後は十分に笑い飛ばします。
朝6時に家を出ました。
娘は月曜から高校のテスト。息子は大学のナントカ委員会とかで、二人とも行かないとのこと。うむ、しゃあないな。
ここ数日の猛暑ほどではないにせよ、車に今年の初エアコンを入れて函館を目指します。
片道270キロ。5時間の行程。
きっちり11時に病院着。
4階の病室に行ってみると、
そこにはベッドで動けないニョウボと、車椅子に乗ったお義母さんがいました(お義父さんは3階に入院中、あとで見舞ってきました)。
危惧していた通り、動顛緊張していた昨日より痛みが増しているそうで、自力で寝返りができないどころか、車椅子に乗せられてトイレを済ませたあと、ベッドに上ることもできません。
昨日の話では、今日明日にも退院したいようなことをいっていましたが冗談じゃありません。
まぁ本人もさすがに無理と思ったのか、帰る話は水に流れました。
しかし、私が函館に飛んで行った理由は他にもあって、月曜までに入金しなければならないお金の件もあったのです。通帳もお金もニョウボが持っていますが、誰も動けないんですもん!
入金を済ませ、お義母さんを家に送り(ついでに落ちた階段も見ました。90度に三回曲がる、まるでらせん階段みたいなもので、慣れない上に疲れていたのでは、いかな不器用なニョウボでも責めるわけにはいきません)、頼まれた買い物などをまた病院に届け、
結局私は帰ることにしました。
いたからといってできることはなし、泊まるとしても引っ越ししたばかりの家はそれどころではないし、かえってお義母さんに気を使わせるし、ホテルに泊まるお金はもったいないし…
函館滞在4時間。
運転往復10時間でした。
この歳になって、一人で日帰りするとは思わなかったですが、逆に意外と体力あったな、とも思いました。
最近の日々の肉体労働が効いているのかもしれません。
ちょうど日が長い時期だったのも幸いでした。
暗い道を(しかも北海道の郡部では街路灯さえないところ多し)長距離走るのと、まだある程度明るいのとでは疲れ方が違います。
さて、親子三人を襲った事故というかなんというかですが、
もしかしたら旧家の呪いかもしれません(笑)←笑わなしゃーない。
誰も住む人のいなくなってしまった元町の家が寂しがっているのかも?
ここからは以前書いた話なので、過去に読んだかたは飛ばしてくださいね。
今回義父母が引っ越しした古い元町の家は、前回も書いたように築100年を超える旧宅です。
場所は函館山ロープウェイ駅のすぐそば。ようするに山麓です。函館市街を一望の殿様気分。
もともとニョウボ家が建てたものではなく、
戦後無一文で樺太から引き揚げてきたニョウボの祖父が、この街で成り上がったらこの家を買おうと決意した物件だそうで、終戦直後は占領軍の高級将校に接収されていたといういわくつきのものです。
私が婚約した直前にリフォームしたというかつての浴室は、漆喰壁で彫刻まであったそうですが、そのせいか寒くて寒くてユニットバスに換えたそうです。
応接間の窓は小ぶりながら今でもステンドグラスです。
まぁいってみれば、函館の栄華を見てきた建物だけに、いろいろ出るんですって。
私は何十回もこの家で泊まっていますが、例によって霊感が無いので全然わかりませんが、たとえば深夜廊下をしらないお婆さんが歩いていたとか…
欄間から男の顔が覗いていたとか…
だからそういうお化けたちが、家族がいよいよこの家を離れるのを寂しく思っているんじゃないかってね。
けどこの家は、2007年公開の映画「Little DJ 小さな恋の物語」の舞台となりました。
主演は神木隆之介。他に福田麻由子、広末涼子など。
神木くんとヒロスエは、実際この家に来てロケをしました。
主人公の神木くんの部屋は、実はニョウボのもので、残しておいた家具や私物がそのまま映画で使われています。
レンタル屋さんにありますので、ご興味のある方はぜひどうぞ。ついでに何かアヤシイものが写りこんでいないか確認してください。