灯台もと暗し | われは河の子

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2月に、京都の魔の南北線の記事を書きましたが、そのネタ元となった高木彬光の小説、『万華の断片』が入った短編集「巨城の破片」を各地の古書店で探していました。
とっくの昔に絶版になっていますので、どこを探しても見つかりません。
私にとっての玉手箱のような某古書店にもありませんでした。

ところが、一昨日に娘と行った我が家から一番近い屯田のブックオフにあったのです!
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しかも105円。

ふしぎなことに、昭和58年の初版の文庫本でしたが、とてもきれいでした。
誰がどうやって保存していて、どうやって売りに出したのかが気になります。

一読しましたが、魔の南北線の話しばかり覚えていて、テーマとなる赤穂事件の謎についてはまったく覚えていませんでした。

後に井沢元彦が、同じテーマで歴史推理を書いていたはずでが、これも記憶の彼方に飛んでいますね。
高木さんの考察は、短編にまとめるには惜しい内容でしたが、昨今の厚い物勝ちのご時世では弾き飛ばされてしまいます。
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私も30年ぶりに読み返し、感慨深いものがありました。