兵庫県高砂市の生石(おうしこ)神社にある「石の宝殿」を見てきました。

モノが大きすぎて写真に収まりません。
三方を岩壁に囲まれた中に屹立する岩の加工物で、約7メートル四方、高さ6メートル、重さ約700トンと推定されています。
根本を深く切り込んであるため、さながら池に浮いているように見えます。

背部には、巨体な楔型の突起物があり、一昔前のブラウン管テレビのような印象を受けます。
伝説によると、神代の昔、オオクニヌシ(オオナムチ)とスクナヒコナが国造りをしたさい、石の宮殿を作ろうと一夜にして造営したものとされていますが、
実際には、その用途目的が全くわかっていません。
やはりなにがしかの宗教的儀礼に使われたのではないか?と想像するだけてす。
幕末にはかのシーボルトもここを訪れ、詳細なスケッチを残しています。
さらに、この巨石を掘り出した岩壁のを登って行くと、

大正天皇の御幸地の碑にたどり着きます。
う~ん、これって、先日行った滋賀の鏡神社と同じパターンだ!
大正天皇も謎をはらんでいます。
私は、ここ高砂市には過去二回来ているのですが、この不思議な遺跡のことは知りませんでした。
ブロ友で、古代史に造詣の深いアメノマヒトツさんと、古代巨石文化探検家の篠澤さんに教えて頂きました。
先月行った大和の益田岩船といい、この宝殿といい、日本の巨石遺構も只者ではありません。