伏見稲荷で目覚めたら真っ白。
今日は府下宇治田原町に来てきますが、
予約していた人が、大雪で行けないとキャンセルして来ました。
仕事になりません。
20年に一度という関東はどうなっていますか?
やることがないのでブログを書きます。
魔の南北線のことを知ったのは、30年以上前に読んだ高木彬光の小説、
「万華の断片 伏見鐘町橦木町」という短編でした。
今では絶版になっているので、おぼろげな記憶なのですが…
ご存知の通り、京都では高野川と賀茂川が、出町柳の所で合流して鴨川と名を改めてほぼ南北に流れます。
この鴨川が東経135度46分に当たるのですが、
このライン上に京都の魔界が並んでいるというのです。
京都の地図をお持ちでしたら確認してください。
最北は、今から650万年前に金星から大魔王が降臨した鞍馬山です。
そして、静原の「幽霊街道」。
道成寺の安珍清姫の鐘を納める妙満寺。
京都で幽霊といったら、まっさきに名の上がる「深泥池」みどろがいけ。
下鴨神社。
殺生関白秀次の妻子数十人を断首した三条河原。
地獄へ通じる井戸があるとされる六道珍皇寺。
大坂の陣のきっかけとなった方広寺の「国家安の鐘」。
養源院の「血天井」。
伏見稲荷大社。
そして、やはりこのライン上にある、遊廓のあった伏見橦木町のストリップ劇場で小説の主人公は妖異の経験をするというストーリーでした。
面妖なことに、昨夜行った三条池田屋も、
近藤勇が高台寺党に狙撃された墨染も、このライン上に存在します。
今まで挙げたポイントをWikiで検索してみてください。数秒の差はありますが、見事に135度46分であることが確認できます。
逆に、1200年以上の歴史の中で、わずか数秒の誤差しかないのは不思議です。
作中に出てくるストリップ劇場は、「A級伏見」という実在する小屋ですが、現在は「DX伏見」という名前になっています。
実は橦木町遊廓は、大石内蔵助が仇討ちを悟られぬために遊び呆けた場所で、
「万華の断片」は、忠臣蔵の謎に迫った歴史推理小説でもあり、幻想小説でもありますが、
今は入手困難なのではないか?と思います。
京都にご旅行の際には、ぜひこのラインを辿られることをおすすめいたします。