定吉七番(セブン)の復活 東郷隆 講談社
大阪商工会議所秘密会所所属の「殺人許可証を持つ丁稚」定吉七番が四半世紀ぶりに帰ってきた!
007の「ドクター・ノオ」、映画作品の封切時には「007は殺しの番号」をパロった「定吉七番は丁稚の番号」をかわきりに「ロッポンギより愛をこめて」「ゴールドういろう」「太閤殿下の定吉七番」などで、バブル経済期前の大阪を舞台に、東京や名古屋との冷戦下で徹底した007パロディで大活躍した定吉七番が、現代の大阪に蘇るストーリーを満喫しました。
もともと007は小説も映画も大好きな私は、定吉の上記シリーズも当時全部読み、腹を抱えて笑いました。
今回も、ところどころでジョン・ガードナーの新ジェイムズ・ボンドシリーズの「スペクターの逆襲」のツボを押さえて、かつての犯罪組織首領の娘とかアナコンダとか出て来て、また「アルプスの少女ハイジ」のネタもあり大笑いしました。