ルベシベは寒いことはてきめんに寒いが雪は少ない。12月にこそドカ雪に見舞われたが、年が明けてからはほとんど降っていない(10cm以下の積雪は降ったうちに入らない)。
あ~楽チン楽チンとたかをくくっていたら、昨日午後から急に降り出した。
夜7時に帰る頃には25cmほど積もっていて、車のハンドル取られる取られる。
国道から一本路地に入るアパート前の道はバージンスノー状態で、FF車の私は必死の思いでたどり着いたものの、駐車スペースが雪で埋めつくされて入られない。
道の真ん中に車を止めたまま30分以上雪かきをした。
そのうち、一番奥のスペースのお姉ちゃんも帰ってきて、二人がかりで除雪作業を続けて、やっと2台の車が収まった時には汗だくになっていた。
それでも「お疲れ様でした~!」などとサワヤカな挨拶を交わし無事帰宅。
時は流れて深夜0時。そろそろ寝るかなと思った時に『ピンポ~ン!』とチャイムが鳴った。
こんな夜更けに訪ねて来るのは雪女か?山坊主か?と訝しながらインターホンに出てみると、
『2階の○○です(よく聞き取れずいまだに誰だかわからない)、車がハマってしまいました!』
ベンチコートを着て外に出てみると、50mほど先で○○さん(名前不明)の車が立ち往生している。
積んであったシュラフ(寝袋)をタイヤに噛ませ、私が押してみるがびくともしない。
二人でローソンに助けを求めに行く。普段は徒歩15秒だが、ふくらはぎまでの雪に足を取られて3分くらいかかった気がする。
○○さん(名前不明)は、たまたま駐車場に止まって休憩していた大型トラックのドライバーに声をかける。
私はローソンの店員さんに声をかける。
幸いに、深夜にもかかわらず二人店員がいたので、若い男性(巨漢)が出て来てくれる。
4人で車に戻り、私、ドライバーさん、店員さんが前から押す。
さすがに男三人のパワー!車はバックで脱出成功。
その後勢いをつけてなんとか駐車スペースまで突っ込んだ。
感謝してなんども頭を下げる○○さん(以下略)。
「何か暖かいものでも奢ります!」というが、ドライバーさんも店員さんも「なんもなんも」と事もなげに言って帰っていった。
「すいません!真夜中なのに。窓に明かりが見えたので・・・」私に恐縮する○○さん。
私も「なんもなんも」と答えて部屋に戻った。
私が○○さんの立場でも同じ事をしたはずです。
冬の北海道では、たとえ真夜中であろうとも、雪にハマった車を助けるのはオキテなのです。
しかし、夜中に思いっきり身体を動かしたもんだから、すっかり目が冴えてしまって、3時過ぎまで眠れませんでした。