元旦 | われは河の子

われは河の子

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 あけましておめでとうございます。


 もう午後6時を過ぎましたが、今年まだ一歩も外に出ていません。

 さあ、怠惰な一年の幕開けです!


 千遠さんお奨めの「鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様」 朱川湊人著 を読みました。

 大正三年の帝都を舞台に繰り広げられる、画家を志す槇島風波と、闇を幻視する美貌の天才画家、穂村江雪華が遭遇する怪しい事件の数々。

 新選組からあっと驚く人物の登場がありゾクゾクしました。(しかしながら、司馬遼太郎の新選組血風録を読んでいないと、この人物の凄みはちょっとわからないかも?)

 

 連作短編集ですが、表題作が一番染みたかな?下宿「蟋蟀館 こおろぎかん」に現れる幽霊。幽霊なのにMTF。彼の(彼女の?)未練を絵の力で晴らそうとする風波のアプローチが心を打ちます。


 今は東直己のススキノ探偵シリーズの「旧友は春に帰る」を読んでいます。


 歴史と怪奇と倒錯と酩酊。そして怠惰。なんだ、去年までとなにも変わらないや…


 というわけで今年もよろしくお願いいたします。