「引っ越すまえにもう一回会おうよ」
9/25に弾丸でご飯行って
そのあと言われた。
まさかそんな風に言ってもらえるとは思ってなくて
嬉しかった。
「今週いつなら空いてる?」
「あなた水曜バイトで火曜木曜遅くまで授業じゃないの。」
「そっか。でも明日だと近すぎるな。金曜にしよう。」
そう言った日曜の夜から私はじりじりとその日を待っていた。
木曜の夜。
本2冊とCD2枚と大阪のお土産を鞄に入れた。
電話の人に…もう現実の人になったね。K(本名云々ではなく、こゝろに由来して)に渡すために。
翌朝、はやる気持ちを抑えレッスン二つをやり過ごし、授業を終えた。
会うまでに1時間弱の余裕があったから
横浜駅をぐるぐるしてまわって
洋服を見たりヘアアクセを見たりしてた。
「予定通りの電車に乗ってくださいー」
電車で落ち合うことになっていたから、そんなようなLINEが来た。まだ少し早いけど、向かおうと思ったら
「良ければオレンジジュース買ってきて」
商品名もわからないのに
場所と値段だけ言われてオレンジジュース買ってきては酷い話だと思うのよね(笑)
オレンジジュース買って、電車を一本見逃してKの乗る電車に乗り込んだ。
片手を上げるKの隣にそのまま座った。読んでる本をもう少し先まで読ませてと言ったのでその間に先輩にメールを打った。
Kと会う前にLINEで
「すっぴんでもいい?」
ってスタンプを送った。
勿論冗談だけど
「ぜんぜん」
って返ってきた。
そして隣に座って少しして
「すっぴんじゃないじゃん」
って言われた。
そりゃすっぴんじゃないわよ。
なんなら化粧直したよ。
他愛ない話をして
みなとみらい駅に着いた。
マークイズかワールドポーターズに行きたいと言っていたので、とりあえずマークイズへ行った。
エスカレーターはいつも私が上側に乗った。そうしないとKは私を盛大に見下げ、私はKを盛大に見上げなければならなくなる。
Kは私に手でエスカレーターを示して先を譲ってくれるのだけど、私が上に乗って、うわー、って顔をしたら
「あ、なんだよ上にしてあげてるのにそういうこと言うのか(笑)」
って言われた。
店舗に入っては
店員さんが近づいてきたら逃げ
別の店舗に入っては
また逃げる
これを繰り返しているKの5歩後ろを歩いてついて回った。(そうしないとKの急旋回について行けずつんのめる)
あるお店のロングジャケットを買うか悩んでいた。
黒にするかグレーにするか、MかLか、と。
そもそも黒のパンツに白いワイシャツ、黄緑のVネックセーターの上に黒のジャケットを着て来ていた。
黒のロングジャケットは、無難かな~と話していて
結構悩んだ末に黒のMを買っていた。
黄緑かワインレッドのYシャツを求めてワールドポーターズまで行くかという話になったとき
「夕飯食べてないんでしょ?」
「食べてないよ」
「どこで食べる?ここで食べる?」
と私には、貴方が一緒に夕飯食べてくれるなんて感動よ!という気持ちが湧いてきました(笑)
結局ワールドポーターズまで行ってぐるぐる回って、他には何も買わなかった。
夕飯どうする?
と言って一回のフードコート目指したけれど何故かハワイアンで。
「うわーラーメン食いてぇー」
「お昼なに食べたんだっけ?(ラーメンって言ってた)」
「ラーメン…」
その近くの、創作料理のお店に入った。
ミラーボールがあってよくわからないお店だった。
奥の窓側に案内されて
窓側の席にKが座って言った。
「どっちの方がスマートなんだろ」
「え?」
「こっち上座じゃん?でも観覧車見えるかなと思ってそっちにしたんだけど、こっち上座だから、どっちがスマートなんだろ。」
って言って、流石の私も驚いた。私なんか、Kがそっちに座ったからじゃあこっち座ろうーくらいにしか思っていなかったのに。嬉しかった。間近にみなとみらいの大きな観覧車が見えた。
メニューは2人で散々悩んだ挙げ句、Kが食べたいと言ったローストビーフ丼はランチメニューだったので、別々の1180円(税別)のパスタを選んだ。
料理を待つ間
私はKに、前日用意した品を渡した。
大学の友人が言ったとおり、Kは私に貸す本を持ってこなかった。
でも要するにそれは、少なくともあと2回は会ってくれる、ってことよね?
「こういうのもらってすっごく嬉しいんだけど、何処に付けたらいいのかわからないんだよね。」
とKが言うので、鞄、ポーチ、筆箱と列挙して、筆箱にスパイダーマンの根付つけてくれた。
そしてKはスペイン語の本やらを4冊も取り出して「これ読んでみ。今度貸す。」と1冊を私に勧めた。
Kは、私と話しながらも周囲にも気が行くようで
隣の人がどうとか店員さんがどうとか
よく気づくなぁと思ってた。私は目の前のことにしか注視できないのに。
暫くして料理が運ばれてきて
「日本人にパスタをすすらずに食べろなんて酷だ」
って話とか結構ずっと代わる代わる口を開きながら食べていた。
飲み物はコーラとマンゴージュース。
「美味しい?」
「うん。あんまり?」
店員さんが側にいながらにしてそう聞いた私は流石に咎められました(笑)
「100点満点中の60点」
まぁでも、ショッピングモールの中のレストランはこんなものでしょう。
そらそろお会計しようか、と言って
細かいお金が出ない私が5000円渡して、2000円受け取って。
お会計済ませてきた彼に
「ジャケットはたたんで隣の椅子にかけておくのがスマートじゃないですかね?」
と言ってやった(笑)
そこまで気が回らないとかなんとか、ひとりごちていたけれど(苦笑)
外へ出てKに細かいお釣りを渡された。
そして、更に1000円。
もうなんだかわからないけど
「え、いいよ。」「いや、いいよ。」
という押し問答を数回したのち、私が折れて受け取った。
(1000円と少ししか食べていないのに…まぁいいか、と思ったことをこの場を借りて深く謝罪申し上げます笑 飲み物代が高くついてたよね(°_°)むしろ多く払わせた…あ、でも、オレンジジュースのお金もらってなかったよ笑)
「新港パークと臨港パークどっちがいい?左か右。」
「んー右。」
「よしじゃあ左に行こう。」
大変天邪鬼なKに連れられて、臨港パークに向かった。
肩を並べて歩いているから(本当のところ、並ばない)互いの手があたる。
Kが右の手のひらを上に向けたから
内側から手を繋いだ。
「こっちとこっちどっちがいい?」
と、恋人繋ぎとどちらがいいか聞いてきた。
「こっちがいい。」
恋人繋ぎは好きじゃない。
「うん、こっちの方がいいね。え、腕くんでみてよ。…やっぱこっちがいいわ。」
そう言って、最初の繋ぎ方で歩いた。
Kの腕と私のとでは長さも高さも違うのにKが腕を振ってくるから
「腕が短いのバレるからやめて(笑)」
と言っておいた。
階段を降りるとき手を離されて手のひらを上に向けて差し出された。そこに手を添えて歩くなんてお姫様扱いが恥ずかしくて
「私すぐ転ぶからがんばってね」
そう言ったら
「え、普通転ぶから気をつけるね、じゃないの?」
「ううん、気をつけても転ぶもん(笑)」
なんて会話をした。
パシフィコの裏を歩き、ケーキみたいな形の建物の裏を歩き
結婚式場やチャペルの横を通って
海沿いを、手を繋いで歩いた。
カップルが海を見ながら睦まじく過ごしているのを横目にベンチを探したけれど
先客がいたりしてなかなか場所が無く
海が見えない石段に腰を下ろした。
背もたれが欲しいね
と言いながら
時々隣から視線を感じながら
時々言葉を交わして
ただ黙って二人の時間を味わっていた。
何をきっかけにかKが私の肩を抱き
髪に鼻先をつけてきた
どうしたらいいかわからなくて
ただひたすらうつむいて息を吸って吐いていた。。。。
夢中になっていたら
気づいたら23:30近くで
慌てて立ち上がった。
私には終バスがあるから
それに間に合う電車に乗るために
走った。
Kが荷物持つから走りな
っていってくれたから手提げを渡したら
「そっち渡されるとは思ってなかった(笑)」
って言われた。重たくて申し訳ないけど楽器リュック預けて手提げを受け取って
走れる範囲で走った。
荷物が邪魔そうではあったけど
流石にKは私より体力あって、荷物を持ってくれたおかげで(あと10分とか無理じゃん!とか弱音を吐く度に、自分を信じないでどうするんだ~!と言ってくれたので、諦めずに走りました。)びっくり。間に合った。
最後に余韻も何も無く電車に飛び乗って申し訳なかったけどKの優しさと努力を無にするわけにはいかず、そのまま手を振って別れた。
最寄り駅についてバス停(工事をしていて迂回ルート且つバス停の位置が遠くなっている)に行ったけれど、深夜バスの表示が無くて、え、金曜はバス無いの⁉︎って思ったけれどそもそも
駅の反対側のバス停から深夜バス出ていて
それに気づいたのが発車5分前。既にパンパンの脚を引きずってまた走って
1分前くらいにバスに乗れた。
Kにその話をしたら勿論笑われたけど、とりあえずのれてよかった。
そうやって、ちゃんと私を家に返してくれるのも、結構高評価ね。
何か食べに行こうって話になったんだっけ。
「ダメだよ、次はラーメンなんだから!笑」
って。また会いたい、って受け取ってもいいですか?
貴方から私はどう見えているのですか?
もう引き返せないけれど
いい加減この関係
苦しい。
愛しいと思うのに、触れられるのに
私のものにはならないなんて
いっそのこと
思い切り振り払ってくれたら
どんなに楽だろう
いつになったら
答えを出してくれるの?
mint