最後の皇帝と謎解きを 犬丸幸平★★★★☆
2026年第24回『このミステリーがすごい!』大賞
▼舞台は1920年の中国、1912年清朝が滅んだ8年後の物語
▼政変により皇帝という立場を失った15歳の溥儀の下
に日本人の青年一条剛18歳がやってくる▼一条は水墨画を得意とし
溥儀に水墨画を教えるため帝師として雇われたのだが・・
空、はてしない青(下)
メリッサ・ダ・コスタ 山本和子訳★★★★★
2026年本屋大賞翻訳小説部門第1位
▼余命1年を宣告されたエミル、キャンピングカーで天国へと向かう
旅にでる▼これに付き合う決意をしたジョアンヌ
▼上巻はエミルが主人公だったが下巻は一転してジョアンヌが主人公
▼共に「絶望」を抱えた二人がお互いの過去を語り合ううち
心を通わせ愛が芽生えていく
▼2人の苦しみの背景には家族という存在がある
▼ネットで知り合った見知らぬ2人が死へと向かう旅を共にし
エミルの最後を看取ったジョアンヌ
▼もどかしく理不尽な人生の最後、しかし物語の本当の最後は
感動 感動 感動 また感動!! 100点満点の終わり方でありました
探偵小石は恋しない
森バジル★★★☆☆2026本屋大賞8位
▼主人公は探偵事務所の代表小石想依、
テレビドラマにあるようなしびれる仕事をしたいのだが
舞い込む依頼はおよそ9割が「浮気調査」、マンネリ化していた仕事に
ようやく刺激を与えてくれたのは3つの調査依頼だった
①女子高校生の依頼・・「父親の浮気調査をして欲しい」
②ある男性からの依頼・・「内縁の妻の素行調査をして欲しい」
③アイドルを妻に持つ男性からの依頼・・「妻が何者かに狙われている」
▼一件バラバラに見えた3つの案件、実は裏で繋がっていた・・
▼物語が進んでいくと探偵小石の思わぬ過去も見えてくる
▼油断するとスルーしてしまう登場人物たちも
皆しっかり繋がっているので油断なきようお読みください
方舟 夕木春央★★★☆☆ 2023年本屋大賞7位
▼この手の作品は情景描写を斜め読みすると とんだしっぺ返しを
受けてしまいますので一字一句油断せずに読むことをお勧めします
▼設定はいささかゲーム感覚、山の奥深くにある巨大な地下施設
▼宗教団体の施設だったとの噂もあるが今は廃墟と化している
▼そこに興味本位でやってきたのが大学時代の仲間 男女7人と
親子3人(子どもは男の子)▼施設の中を探索していたところ
巨大地震が発生、大きな岩が出入口を塞ぎ10人は閉じ込められて
しまう▼いかにして脱出するか・・妙案が浮かばぬまま1日が過ぎ
2日が過ぎると・・な、な、何と殺人事件が発生 一人、二人、三人と
殺されていくのであります▼犯人はこの中にいる事は間違いない・・
▼このままでは第四の殺人事件が起きてしまう。早く脱出したいが
できない そこに襲ってきたのが地下水の増水だ
▼地震により地下水が施設の中に流れ込んできたのだ
▼殺人、増水、脱出不可能 三重苦に怯え苦しみながら
おバカな人たちはどのような最後を迎えるのか
パンダより恋が苦手な私たち②
瀬那和章★★★☆☆
▼出版社で働く柴田一葉 動物の求愛行動と人間の恋愛を関連付けた
コラムが大当たり、日夜新しいネタを探し奮闘しているのであります
▼コラムへの助言をくれるのが大学のイケメン教員椎堂司
▼動物の交尾には詳しいが人間の交尾にはまったく興味なし
▼そんな椎堂に恋をしてしまった柴田
▼恋愛相談という仕事をしながら自身の恋愛に悩み地団太を踏む日々
▼今回彼女が仕事で立ち向かっているのは閉園が決まった動物園
▼動物たちの引き取り手が見つからない そこで自身が発信する
コラムの中で動物たちを救う手立てを模索する
▼動物園に興味がない人たちにどんなアプローチをすれば
この問題に興味を持ってもらえるか 仕事の奮闘と恋愛の奮闘
▼そして柴田の恋愛に大きな転機が訪れます・・ ③へと続く




