「ありか」 瀬尾まいこ★★★☆☆

      2026年本屋大賞7位

▼我が子を心から愛せる母親と愛せない母親

▼主人公「美空」は夫と離婚、5歳の娘にたっぷりの愛情を注ぎながら

女手一つで育てている

▼美空の母親もそうだった 女手一つで「美空」を育ててきたのだが

いわゆる毒親!暴力こそ振るわないものの「美空」を好きになれず

厳しく当たってきた▼「美空」に孫ができたあとも冷たい言葉を

浴びせ続け 金の無心までしてくるしまつ

▼決まり文句は「誰があなたを育てたと思っているの」

▼母娘2代に渡るシングルマザー、対照的な子どもへの向き合い方

▼悩める「美空」を支えてくれるのは血のつながらない他人たち

▼親切な会社の同僚やママ友と巡り合う事で強くなっていく

▼血の繋がりより 身近な人とのつながり 

希薄になった人間関係の構築がいかに大事かを感じさせる一冊

 

「遠火」 今野敏★★☆☆☆

▼ご存知 樋口警部シリーズの第8弾

▼奥多摩で少女の全裸遺体がみつかる 被害者は梅沢加奈17才

▼女子高校生が何故こんな無残な殺され方をしなければ

ならなかったのか

▼手掛かりは遺体がくるまれていたホテルのシーツと

遺体発見現場近くで目撃された一台の車

▼捜査を進めるとIT企業の商品開発に協力している女子高校生だけの

グループの存在が浮上、被害者の梅沢加奈もそこに所属していた事が

わかった▼捜査で見えてきたのは「高校生売春」という不愉快な

キーワード▼行きついた事件の真相も実に不愉快なものであった

 

「ザ・ロイヤルファミリー」

     早見和真★★★☆☆

▼TBSドラマをを見逃し今更ながら原作からスタート

▼映画やドラマが原作を超えるケースは少ないが(私見)

▼本作を読んだ後にドラマを見ると・・まったくガッカリしなかった

原作もドラマも両方イイ!素敵な脚本でありました

競走馬の運命を握る馬主と調教師たちの人間模様 

▼まさに人馬一体となり導かれる「競走馬の生き様」に

感動してしまった

 

「天久鷹央の事件カルテ」

 ~幻影の手術室~

    知念実希人★★★☆☆

▼仕事に疲れると読みたくなるのがこれ

▼今回は研修医の鴻ノ池舞が殺人事件の容疑者になってしまうという

斬新な展開

▼しかも盲腸?の手術を受けた直後に手術室で担当医師をナイフで

刺し殺してしまったというから驚く

▼もちろん鴻ノ池が人を殺す訳がない、このシリーズの読者であれば

誰もがそう思うプロローグ

▼しかし警察は鴻ノ池を逮捕することを決める

▼天久鷹央は鴻ノ池が逮捕される前に無実を証明できるのか

 

「新・本所おけら長屋(4)」

  畠山健二★★★★

▼おけら長屋に住む童・亀吉が寺の境内から3匹の子猫を拾ってきた 

▼万松の2人はその模様を見て悪知恵を働かせる

▼一匹は背中に漢字の「大」の模様が、一匹は「真っ黒」

『「大・黒」とくれば残る一匹の模様が漢字の「天」なら

「大黒天」で縁起がいいや!』そこで墨で天の模様を書いてしまう

▼すると"大黒天猫"の噂が瞬く間に広がり、「3匹を買い取りたいた」

という人が続々やってくる値段はドンドン吊り上がっていき

オークション状態▼万松の2人 高値で売りたいのはやまやまだが

炭で書いた「天」の文字はいずれ消えてしまう バレたら大騒ぎ・・

▼何かいい方法はないか?と考えていた時 事態は思わぬ展開へ

▼今回も「笑って 泣いて ハラハラして 感動する」4つの物語