野田秀樹 作・演出

NODA・MAP第28回公演「華氏マイナス320°」

▼舞台の予習として観る前にまずタイトルの意味を調べる

▼華氏マイナス320°=摂氏マイナス196度・・これは液体窒素の温度

極低温であり医療や研究分野で凍結保存などに用いられている

▼という事は今回のテーマは「遺伝子」か・・

▼このタイトルはかつてアメリカの作家レイ・ブラッドベリ氏が

1953年に出版し話題になった小説「華氏451度」もじったものと

予想される▼華氏451度は読書や本の所持が禁止されていた時代

「本を焼く」役割を任された消防士がいた しかし自分の仕事と

社会に疑問を抱き廃棄を命じられた本を極秘裏に読み始めたことで

多くの知識と考え方を身に着け体制からの逃亡を試みるという作品

▼これが「遺伝子」というテーマにどう置き換えられるのか・・

幕が上がると冒頭から手話付きのハイテンポな物語がスタート

やがて結論を導くことができない現代社会の深刻なテーマが

投げかけられていく▼神から与えられた命の伝承のルールを

科学でコントロールし変えていく事は是か非か

▼障害のある人の遺伝子はそこで断ち切って良いものなのか

▼遺伝子が操作されAIに支配されていく人間社会 どこかで

立ち止まるべきなのか、

▼2時間20分休憩なしのノンストップ・・短い問いに対する

長~い 長~い答え・・結末は歯切れは悪い、それこそが

野田秀樹が導き出した答え・・そう人類は今正解がない道を

突き進んでいるのであります といった事を感じさせる作品で

ありました

▼舞台2作目となった広瀬すずさん その迫力の演技がメチャクチャ

良かったのであります